7月にシルバーストンで開催が予定されている若手ドライバーテストが、F1イギリスGPでのタイヤバースト問題を受け、レースドライバーによるタイヤテストに変更される可能性が出てきた。フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリとレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、タイヤテストに変更することがピレリ問題を解決するための最も賢明な方法だとコメント。奇しくもこの2チームは、メルセデスの“テストゲート”騒動で激しく異議を申し立てていたチームでもある。
「我々F1界が一丸となって解決に取り組まなければならない問題だ」とステファノ・ドメニカリはコメント。「もちろん、今後数日で議論していく必要があると思っている。我々は、ここシルバーストンで若手ドライバーのテストを行うことになっており、このトラックがタイヤに非常に厳しいことを考えれば、ピレリの問題を解決するためにもレースドライバーも参加させるべきだと思う。彼らにとっても非常に重要なことだ」「チーム側としても解決策を見つけることにを強く保証でき、皆の利益となる」クリスチャン・ホーナーも、ステファノ・ドメニカリの意見に同意する。「奇しくも数週間後にここでテストがある。現状は若手ドライバーテストの予定だが、ピレリは問題の起きたトラックで適切なフィードバックを得ることができるはずだ。ただ、そのためにはレースドライバーかテストドライバーの参加を受け入れる必要があるだろう」一方、F1レースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、日曜日の夜にミーティングを行ったことを明らかにし、そこですでに若手ドライバーテストの内容を変更する案が話しあわれたことを明かした。さらに、そのテストにレースドライバーが参加できる可能性があるかと質問されたチャーリー・ホワイティングは「イエス」と応じた。だが、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは「個人的には遅過ぎると思う。昨日すでに提案されていたことだ」と早急な対策を求めている。