ピレリのテストドライバーを務めるルーカス・ディ・グラッシは、ピレリが2012年シーズンにむけて、いくつか根本的な変更を計画していることを明かした。元ヴァージンのレースドライバーであるルーカス・ディ・グラッシィは、来週前半にヘレスでトヨタ TF109によるピレリタイヤのテストを予定している。「改善する必要があるのはいくつかのことだけだ」とルーカス・ディ・グラッシはコメント。
「一つは“マーブル”だ。エンジニア達はそれらを減らそうと試みている」「もうひとつは、ラバーとアスファルトの化学的な接着が弱すぎるために、タイヤがあまりトラックにラバーインしないことだ」またルーカス・ディ・グラッシは、フェラーリなどのチームがハードコンパウンドにかなり苦戦していることを受け、ピレリは“作動ウィンドウ”を広げることにも取り組んでいると述べた。「ハードタイヤでのパフォーマンスの差は、チーム間であまりに広がっている」「思い切った変更はできないので、来年の目標はもう少し改善させることだ」さらにルーカス・ディ・グラッシは、ピレリが非常に永続的なコンパウンドを開発したと述べた。「ブリヂストンのようなレース全体に持ちこたえるタイプのものだ。でも、それは今のF1のための提案ではない」ルーカス・ディ・グラッシは、F1グリッドに復帰することが一番の目標だが、ピレリに残るか、インディカーへ転向することも選択肢だと述べた。「計画はF1に復帰することだけど、それは場合による。長期に発展する可能性があることが示されなければならない」「(ヴァージンとの)初年度で経験したような状況ならノーだ」