ピレリのF1タイヤを初めて試したF1ドライバーが、第一印象を語った。2011年に向けて、F1チームはヤス・マリーナ・サーキットでの新しいピレリタイヤのテストを開始した。チームは、タイヤ特性を理解し、2011年マシンのための空力やサスペンション評価に集中したが、大半のドライバーのピレリタイヤに対するフィードバックはポジティブなものだった。
「短い時間しかなかったことを考えれば、ピレリはいい仕事をしたと思う」とワールドチャンピオンのセバスチャン・ベッテルはコメント。「良いスタートだったし、クルマに戻れて楽しかった」「クルマをタイヤに適応させるには少し時間が必要だ。セットアップに取り組む必要があるけど、タイヤの挙動はかなりいいし、おそらく多くの人が予想していたようにも良かった思う」F1でブリヂストン、ミシュラン、グッドイヤと異なるタイヤでレース経験のあるルーベンス・バリチェロもピレリの新しいタイヤに感銘を受けていた。「ポジティブな印象だったね。ブリヂストンはラバーを取り除くためにアスファルトを磨いた思うので、路面は少し違っている」「比較する時間ではないと思うけどポジティブだった。午前中に42周したけど問題はなかった。ブリヂストンとは異なるし、学び続ける必要がある。完全に異なるタイヤが同じように働くとも思っていない。挑戦するのはかなり好きだ」ルーベンス・バリチェロは、ブリヂストンとピレリタイヤとのタイム差はコンマ数秒と見積もったが、メルセデスGPのニコ・ロズベルグは1.5〜2秒くらいのギャップがあると考えている。ニコ・ロズベルグは、ピレリの新しいタイヤが今年メルセデスGPが苦戦したフロントタイヤのグリップ不足を和らげてくれるとは感じなかったが、タイヤのデグラデーションが劇的なレースへと導いてくれると考えている。タイヤのデグラデーションについて質問されたロズベルグは「かなりヘビーだ。彼らがそれを望み、全員にとって同じなのであれば問題はない。そのようなタイヤはレースをよりエキサイティングにしてくれるので、必ずしも悪いわけではない」トップタイムを記録したフェリペ・マッサもデグラデーションに不満を述べており、ピレリが来年のタイヤを確定させるためにコンパウンドは変更になると考えている。マッサは、ピレリのソフトタイヤのパフォーマンスは、先週末のアブダビGPで使用したブリヂストンのスーパーソフトを凌ぐと付け加えた。「ハード側のコンパウンドはデグラデーションが多いし、予想よりも速くなかった」とマッサはコメント。「ソフト側のタイヤに関してはとても満足している。速いし、デグラデーションもいい感じだ。両方のタイヤでロングランをしたけど、ソフト側のタイヤはとても良かったし、日曜日にレースで使ったものよりもいいかもしれない」「もちろん、彼らはここに盛り込んだハード側のコンパウンドを改善するために作業しなければならないけど、今回のテストはそれが重要なことだった。ピレリは起こったことを見て、僕たちの提案を聞いて、状況を理解していた」ロバート・クビサは、メカニカルトラブルによって走行時間が犠牲になったため、明日最大限の走行をするために、路面がベストな状態での走行は避け、タイヤをセーブしたと述べた。「僕たちがレースをしたのは5日前だし、テストによって路面はかなり変わっていたし、ラバーがのっていたので、比較するのは難しい。路面のグリップは、レースよりもずっと良くなっていると思う」「来年のクルマで、どの特性がベストに働くかのアイデアを得ることが重要だ。レース週末にこんなにラバーがのったトラックコンディションは得られないので、実際に今回のテストはそれほど重要ではない。たくさんの若手ドライバーが、新品のセットをたくさん使っていたからね! 昨日路面は洗われたみたいだけど、見分けはつかなかった。違うトラックのようだったね」ピレリのタイヤテストは20日(土)まで行われる。
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