ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は、2025年F1第14戦ハンガリーGP決勝を19位で完走。前戦での好走から一転して苦戦を強いられ、厳しい現実を突きつけられる形となった。14番グリッドからスタートしたガスリーは、序盤こそ安定した走りを見せたものの、1ストップ戦略を選択する中でタイヤの性能を引き出せず、ペースが上がらなかった。さらに、カルロス・サインツJr.との接触により10秒のタイムペナルティを科され、順位をさらに落とすこととなった。
「今日の結果には満足できない。内容的には悪くなかったし、実行面ではきっちりできたと思っている。でも、結局のところ、僕たちは単純に遅すぎる」とガスリーはコメント。「前の2戦は特殊なコンディションを活かして良い結果を出せたけど、今日みたいに普通の展開になると、弱点が浮き彫りになる。とはいえ、バトルは楽しかったし、ホイール・トゥ・ホイールの戦いはやっぱり好きだ。僕はあくまで“レースをするために”ここにいるわけで、簡単に諦めるつもりはない。」「このあとは夏休み前にテストが残っているけど、チーム全体として本当に頑張っているし、来年に向けた準備にも集中している。みんな少し休みが必要だと思うけど、後半戦に向けてまた戦っていくよ。」アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレも、チームの構造的な課題に直面している現状を認めた。「我々は今シーズンを通して困難な立場に置かれてきた。今日の結果もその一端に過ぎない。焦点はすでに2026年にあるが、残されたレースで少しでも成果を挙げるために、これからのテストと後半戦の対応が重要になる。ピエールはプロフェッショナルとして懸命に戦ってくれているし、我々も全力で応えていく。」ガスリーにとっては、マシンの競争力と戦える場を取り戻すために、後半戦の積み重ねが問われることになる。ピエール・ガスリーはペナルティも重なり19位。通常コンディションでのマシンの限界を痛感するレースとなった。今日のレースはかなり厳しい展開でした。テレビには映らなかったですが、ペナルティもあったようですね。ピエール・ガスリー: すごくいいレースだったと思ってるよ。ただ、僕らのクルマがとにかく遅すぎた。それがすべてだね。バトルはたくさんあったし、レースとしては面白かった。厳しい争いだったけど、僕はレースをするためにここにいる。抜かせて回るためじゃない。だから当然激しいバトルもあったけど、それがレースってものさ。マシンの戦闘力には限界がある中で、夏休みを前に今どんな気持ちですか?ガスリー: 今は来年に向けてチームと一緒に準備を進めたい。それが一番大事なことだと思ってる。今年が厳しいシーズンになるのはもうわかっているし、毎回思い通りのレースができないことにいちいちフラストレーションを溜めたくない。だから、自分のドライビングに集中して、チームのためにベストを尽くす。それだけ。この先も今年のレースは簡単にはいかないだろうけど、僕はもう来年の戦いのために動いているよ。
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