ピエール・ガスリーは、レースへのアプローチに影響はなかったものの、F1スーパーライセンスのペナルティポイントの数点が失効したため、一発でF1レース出場停止のリスクを軽減してモナコGPに出場することになる。過去12カ月間で、さまざまな違反行為で散発的にペナルティポイントを獲得してきたガスリーは、長い間、1レースの出場停止処分が下される12点という制限に気が気でないほど近づいていた。
今年、アルピーヌF1チームに移籍したガスリーは、シーズン序盤の数レースをレース出場停止にリーチがかった10点のペナルティポイントで乗り切っていた。オーストラリアGPでは、チームメイトのエステバン・オコンと接触し、スチュワードのもとで審議されたが、ペナルティポイントは与えられず、アゼルバイジャンGPとマイアミGPもペナルティも課されることなく慎重に乗り切った。先週末のF1エミリア・ロマーニャGPの中止が図らずもガスリーにとって追い風となった。5月22日に10点のうち2点が期限切れになるまでにペナルティを受ける機会が1つ減った。現在、8点のペナルティポイントでF1モナコGPに臨むガスリーは、レースへのコミットメントに影響はなかったと考えてはいるものの、息つくスペースが増えたことに安堵感を示した。「個人的には、このことが僕のパフォーマンスやレースへのアプローチに影響を与えたとは思っていない」とガスリーはメディアに語った。「明らかに、理想的な状況ではなかった。常に頭の片隅にある感じだった。でも、自分が敬意を持ったドライバーであることは分かっている」「いつも限界で戦っているけど、わざと限界を超えるようなことはしないので、あまり気にしていなかった」「でも、先週末の後、(ペナルティポイントが失効して)追加ポイントを2点獲得したことを知るのは素晴らしいことだ。あまり考えなくてよくなったのは大きいね」ガスリーは、さらに3点が失効するのを7月10日まで待つ必要がある。その間にモナコGP、スペインGP、カナダGP、オーストリアGP、イギリスGPに出場する予定だ。