アルファタウリのピエール・ガスリーは、2022年シーズンの終わりにF1での将来の成功を決定する可能性のある“重要な移籍”にすでに備えていると語る。ピエール・ガスリーのF1キャリアは2部構成のストーリーとなっている。2019年にトロロッソからレッドブル・レーシングに昇格したガスリーだが、シーズン途中にトロロッソに戻された。
だが、その後2年間は素晴らしいパフォーマンスを発揮しており、2020年にモンツァで開催されたF1イタリアGPでは衝撃的な初勝利を挙げた。レッドブルのチーム間の往復ジェットコースターにもしっかりしがみついたピエール・ガスリーは、トップミッドフィールドのライバルとほぼ同等のパフォーマンスを発揮し、ポイント面でも対等な戦いをしている。昨年、ピエール・ガスリーの一貫性によってアルファタウリ・ホンダはコンストラクターズランキングを5位で終え、多くの専門家がマックス・フェルスタッペンと並んでガスリーにレッドブル・レーシングで2度目のチャンスを与えるよう求めている。ピエール・ガスリーは、自分の成功だけでなく、レッドブル・レーシングでの潜在的な2度目のチャンスに備えて、今シーズンも懸命に仕事を続けることを目指している。F1での次のステップについて質問されたピエール・ガスリーは「重要な動きになると思う」とThe Raceに語った。「僕はもうレッドブルと8年目になるので、今後数年間のレッドブルの見方を確認する必要がある」「長い期間だし、現時点で彼らは非常に競争力のあるマシンを持っている。彼らがマックスと何をするのか、そして、彼らがどのように前進するのかを知る必要がある。当然ながら、自分のキャリアについても考える必要がある」「僕はまだ非常に若く、25歳だけど、僕の目標は、トップチームが誰かを交代することを検討したとき、そのファーストシートに着くことだ」「僕はドライバーズチャンピオンシップで9位だった。僕の前にいる8人のドライバーはすべて、ベスト4のコンストラクターでドライバーだ」「だからこそ、空席がある場合、自分が最初の選択肢であるべきだということを示すことが重要だ」86回のグランプリをスタートしたピエール・ガスリーは、洗練された成熟したレーサーに成長した。しかし、F1ドライバーがより多くの経験を積み重ねる余地は常にあるとガスリーは主張する。「毎日練習する他のスポーツと比較すれば、テニスなら月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日、日曜日にコートにいる。F1では、スキルを磨き、自分自身、クルマについて理解し、どのように限界に達するかに取り組めるのはレース週末だけだ。これは当然のことながら、F1でのレース数と年数が増えると思う」「マックスを見ると、彼は非常に若い頃にやって来たけど、彼は今よりも多くのミスを犯していた。ルイスだって若い頃は、今の彼よりも多くのミスを犯していた」「経験を積むにつれて、全体的なドライバーとして自分を強くするスポーツだと本当に感じている」