ピエール・ガスリーは、新生アルファタウリ・ホンダの初マシンとなる2020年F1マシンでのシート合わせを完了させた。2006年からトロロッソとしてF1に参戦してきたレッドブルのジュニアチームだが、2020年からはレッドブルの衣料ブランドであるアルファタウリをチーム名に掲げ、『スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ(Scuderia Alpha Tauri Honda)』として参戦を開始する。
チームは1月28日(火)にピエール・ガスリーが2020年F1マシンでシート合わせをしたことをソーシャルメディアで報告。ガスリーが電話をかけている画像に「シート合わせのためにファクトリーに来ている彼は空き時間をいたずら電話に費やしている」とキャプションを添えた。ホンダF1との3年目を迎えるアルファタウリは、親チームであるレッドブルとの連携を強化。2020年F1マシンはレッドブル・テクノロジーを介して、昨年のレッドブル・ホンダのF1マシン『RB15』のパーツが多数流用される。チーム代表を務めるフランツ・トストは「我々は彼らから完全なリアを入手する。1年落ちではあるが、昨年レッドブルが使用したリアとフロントサスペンションを走らせる。我々にとって、自分たちで設計するよりも大きな利点だ。我々にはそれを行うためのリソースやエンジニアがいない」と語る。「他よりももっとプッシュできることを期待している! それは新車がどれくらい競争力があり、ホンダがどれくらい進歩を果たすかにかかっている。我々は良いパッケージを得られるはずだ」ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治も、チームとの3年目となる2020年にアルファタウリさらに強力なF1マシンを手にすると考えている。「アルファタウリ)はさらに前進すると信じています」と田辺豊治はコメント。「特に夏休みの後、彼らのパフォーマンスは良くなったように見えました。彼らは強くなっています。今年、彼らは強力なマシンを手にすると思いますし、アルファタウリとレッドブルでもっと良い結果が出ることを期待しています」アルファタウリは、2月14日(金)の夕方にホンダのF1エンジンを搭載する2020年F1マシンを発表。新車の発表イベントは、オーストリア・ザルツブルグにあるレッドブのハンガー7で実施。同施設で新車発表会が行われるのは初めてとなる。