ピエール・ガスリーは、レッドブル・ホンダでの初年度にマックス・フェルスタッペンと張り合うことはできないだろうと元F1ドライバーのロバート・ドーンボスは断言。おとなしくチームに従っていた方がいいと忠告する。昨年、トロロッソ・ホンダでフルシーズンを戦ったピエール・ガスリーは、ダニエル・リカルドの後任としてホンダのF1エンジンに切り替えてタイトル獲得に挑むレッドブル・レーシングに加入。マックス・フェルスタッペンとチームを組む。
だが、実際にはピエール・ガスリーのレッドブル昇格はチームとしても想定外だった。ダニエル・リカルドがルノーに移籍することはレッドブル・レーシングにとって寝耳に水だったからだ。レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは「当初我々が望んでいたよりも早くに彼をチームに昇格させることになるので、マックスが経験を積んだシニアドライバーの役割を引き継ぐことになる。そして、ピエールは非常に競争力のあるチームメイトと対決することになる」と述べている。レッドブル・レーシングは、ホンダとのパートナーシップについて、失敗に終わればF1撤退も辞さない覚悟を見せており、マックス・フェルスタッペンを史上最年少F1ワールドチャンピオンに育てたいとの願望をたびたび口にしている。しかし、ピエール・ガスリーは2019年からフェルスタッペンのレベルに達することを目指しており、単純にフェルスタッペンのサポート役に回るつもりはないと語る。「現在のベストドライバーの一人がチームメイトであることは僕にとって大きなチャレンジになるだろう。僕が競争力を発揮するには少し時間がかかるかもしれないけど、ここでナンバー2ドライバーになるつもりはない。そんなこと望んではないし、満足できるわけがない」「それらの作業には時間がかかるし、マックスはパドックで最速のドライバーのひとりだ。それは僕にとって本当にエキサイティングなことだ。自分をより高いレベルに引き上げてくれるからね。シーズンを通して自分が向上していくのは確かだ」だが、元F1ドライバーのロバート・ドーンボスは、ピエール・ガスリーはマックス・フェルスタッペンと張り合うことはできないと断言。レッドブルはパフォーマンスについて冷酷なことを身をもって体験しているドーンボスは、1年目はおとなしくしておいた方がいいと忠告する。「ピエールはセカンドドライバーになるためにレッドブルに行くわけではないと言っていたが、私としては静かにしておいた方がいいと思っている」とロバート・ドーンボスはコメント。「彼はトップチームに加入するチャンスを得た。だが、現時点ではあまり多くの注意を引かない方が彼にとってはいいと思う。なぜなら、フェルスタッペンと張り合うチャンスなどないからね」「もちろん、パドックにはマックスのチームメイトになりたいドライバーはあまりいない。ルイス・ハミルトンがそれについて話をしていてが、それは実現しないだろう」いずれにしろ、レッドブル・レーシングがタイトルを争う競争力を発揮できるかはホンダのF1エンジンにかかっている。ロバート・ドーンボスは、F1プレシーズンテストで新車を初めて走らせたマックス・フェルスタッペンの顔を見れば、ホンダのF1エンジンが駄目かどうかはすぐにわかるだろうと語る。「マックスは新車がどれくらいの成功を収められるをすぐに知ることになるだろう。新車で数周した彼の顔を見るのは実に興味深いね」とロバート・ドーンボスは Ziggo Sport にコメント。「マックスがすぐに失望を抱けば、彼はそれを隠すことはしないだろう。彼はすぐに拳でテーブルを叩きつけるだろうね」ロバート・ドーンボスは、レッドブル・レーシングが素晴らしいシャシーを造るのはわかりきったことであり、メインの疑問符は新しいワークスエンジンパートナーであるホンダの競争力だと語る。「去年のクルマは最高ではないにしろ、グリッドでベストマシンの一台だった」とロバート・ドーンボスはコメント。「ホンダのF1エンジンに信頼性があり、フェラーリやメルセデスに劣っていないことが重要だ。ホンダのF1エンジンが十分に優れたものであれば、良い結果を出しているだろう。昨年、彼のエンジンは70馬力劣っていたんだからね」
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