ホンダは、F1メキシコGPでピエール・ガスリーのパワーユニット(PU)を交換することを決定。決勝レースを後方グリッドからスタートすることが決定した。先週末のF1アメリカGPでは、トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーとピエール・ガスリーの2台は修正版の“スペック3”エンジンを搭載して後方グリッドからのスタートを強いられていた。
ホンダは、F1メキシコGPのプラクティスの開始時に2台のマシンのパワーユニットを旧スペックに戻すことを確認した。だが、ピエール・ガスリーに関しては、シーズン残りのレースのためにスペック3をプールするためにフリー走行1回目を新品のスペック3で走行し、その後に旧スペックに戻すことでグリッド降格ペナルティを受けることになった。「今回のP1でガスリー選手のマシンに再度、最新スペックの未使用PUを投入します」とホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治はコメント。「これは米国で使用したガスリー選手のPUに組立て品質上の懸念が確認されたためです。HRD Sakuraに搬送し至急確認を行いますが、現状継続判断が出せないため、今回新たなユニットをP1の最初の走行でで投入し、残りのシーズンに備えます」「なお、ガスリー選手に関してはその後、PUにむけて旧スペックに乗せ替えます。ハートレー選手に関しても同様に3日間通しで旧スペックを搭載します。これは、高地というメキシコの特殊な環境で使い慣れた旧スペックを使用するほうがPUのセッティング面での確実性が高いと判断したためです」セッションに先駆け、FIAは、ピエール・ガスリーのマシンに新しいICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-Hが投入されたことを発表している。また、今週末のF1メキシコGPでは、前戦の走行不足で実戦投入を見送っていた新しいフロントウイングとフロアを含めた空力アップグレードパッケージがブレンドン・ハートレーのマシンに搭載される。
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