ホンダは、スーパーフォーミュラでのタイトル獲得のチャンスを犠牲にしてでも、ピエール・ガスリーにF1でレースをすることを優先させてあげたいとしている。2016年のGP2チャンピオンであるピエール・ガスリーは、ダニール・クビアトに代わってマレーシアGPと日本GPに出場したが、スーパーフォーミュラの最終戦と日程が重なる次戦F1アメリカGPに出場するかどうかはまだ確定していない。
今年、ホンダのTEAM MUGENからスーパーフォーミュラに参戦するピエール・ガスリーは、2勝を挙げて、ポイントリーダーの石浦宏明から0.5ポイント差の2位につけている。トロ・ロッソは、F1アメリカGPからカルロス・サインツがルノーに移籍することを発表しており、後任としてダニール・クビアトがシートに復帰することを明らかにしている。だが、今週末の鈴鹿サーキットでは、ホンダがピエール・ガスリーがスーパーフォーミュラの最終戦に参戦することを強く求めているとの噂が広まった。しかし、ホンダのモータースポーツ部長を務める山本雅史はその噂を否定。ピエール・ガスリーがスーパーフォーミュラに戻ってタイトルを争うことに問題はないが、ホンダとしてトロ・ロッソとF1を続けさせてあげたと語る。「我々はピエールはオースティンでトロ・ロッソとF1を戦うべきだと思っています」と山本雅史は Autosport にコメント。「我々は彼にそこでレースをさせてあげたいですが、オースティンでガスリーの代わりに走れる人がいるのであれば、スーパーフォーミュラに彼を迎えることは嬉しいことです」「我々は彼がスーパーフォーミュラでレースをすることを強く求めるいるわけではありません」ピエール・ガスリーがスーパーフォーミュラ最終戦んを欠場すれば、ホンダはライバルのトヨタにタイトルを奪わることになるが、山本雅史はそれを受け入れると語る。「もちろん、ホンダにとって日本でスーパーフォーミュラのタイトルを獲得することは重要です。ですが、我々は優先順位は彼がF1にいることだと考えています」「(レッドブル モータースポーツアドバイザー)ヘルムート・マルコは、スーパーフォーミュラのタイトルを獲得することは重要だと考えていますが、F1も優先だと考えており、その点で我々は合意しています」ホンダは、2018年から3年契約を結んでトロ・ロッソにF1パワーユニットを供給することになる。しがたって、今年出来る限り多くのポイントを獲得することは両者にとって利益となる。ピエール・ガスリーをシートに留めることで、トロ・ロッソは一貫性を保つことができ、ピエール・ガスリーも201年にフルタイムでトロ・ロッソから参戦する可能性にむけてF1でより多くの経験を積むことができる。「ピエールは、トロ・ロッソの潜在的なレギュラードライバーですし、トロ・ロッソと残りのシーズンを終えることを望んでます」と山本雅史はコメント。「彼は今年F1で出来る限り多くの経験を積むべきです」トロ・ロッソは、2018年のドライバーを発表していないが、ピエール・ガスリーが新生トロロッソ・ホンダのひとつを獲得することは濃厚だと考えられている。
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