セルジオ・ペレスは2026年F1モナコGPで10位フィニッシュを果たしたものの、レース後のペナルティによって初の選手権ポイントを失った。それでもペレスは、厳しい状況の中で最後まで戦い抜いたキャデラックの姿勢を高く評価した。キャデラックは今季の新規参戦チームとして苦戦が続いているが、モナコでは予選でQ2進出まであとコンマ2秒に迫る速さを見せ、決勝でも波乱を生かしてトップ10圏内でフィニッシュ。結果こそ覆ったものの、チームにとっては大きな前進を感じさせる週末となった。
ポイント喪失につながったスタート手順違反ペレスはレース終盤に10番手まで浮上し、チェッカー時点ではキャデラックに初ポイントをもたらした。しかし審議対象となっていたスタート手順違反により、レース後にドライブスルーペナルティ相当の裁定を受けて15位へ降格。空いたグリッドに並ぶはずだったガブリエル・ボルトレトの位置にマシンを止めていたことが問題視された。「チームとの間でコミュニケーションミスがあった。それだけだ」とペレスは説明した。「いろいろな映像を確認したが、ある角度から見ると明らかに見えるし、別の角度からだとそれほど明確ではない」「それでも僕たちはコース上で10位だったし、そのことで何か利益を得たわけではない」「実際にはスタートも良くなかったが、再スタート後の1周目は素晴らしかった。それによって挽回できたし、それこそが重要だった」リタイア寸前だったキャデラックF1結果以上に印象的だったのは、キャデラックが深刻なトラブルを抱えながらレースを完走したことだった。ペレスによると、MAC-26はレース中を通じて振動、ブレーキ、パワーユニット関連の問題を抱えていたという。「僕たちにとっては非常に難しいレースだった。本当に厳しかった」「振動もあったし、ブレーキもあったし、エンジンの問題もあった」「ある時点ではリタイアも考えたが、諦めなかった」「走り続けたことでレースが新たなチャンスを与えてくれた。そして僕たちはそれを生かした」ペレスはエンジンを保護するために大幅なリフト・アンド・コーストを強いられていたことも明かした。「かなり苦しかった。多くのリフト・アンド・コーストをしなければならなかったし、同時にエンジンマネジメントも必要だった」「非常に難しい午後だったし、本当に苦戦した。次のレースで何ができるか見ていきたい」結果以上に価値のあったキャデラックの姿勢モナコGPは結果だけを見ると15位で終わった。しかし、マシントラブルとペナルティに見舞われながらもトップ10でチェッカーを受けた事実は、キャデラックにとって大きな意味を持つ。特にペレスが評価したのはチーム全体のメンタリティだった。「チームは今回のレースを誇りに思うべきだ」とペレスは語った。「僕たちは諦めなかった。それはキャデラックの全員に見られる素晴らしい姿勢だ」「僕が覚えている中でも最悪レベルのモナコGPだった。あらゆることがうまくいかなかった」「それでも諦めなかった。それはチームにとって本当に素晴らしいことだ」ポイントこそ失われたが、キャデラックはモナコで初めて実力によってトップ10争いに加わった。ヨーロッパラウンドの本格化を前に、この週末はチームの自信を大きく高める一戦となった。