レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスは、F1オーストリアGPのスプリントのスタートで接戦を繰り広げたチームメイトのマックス・フェルスタッペンを「見えなかった」と主張した。2番グリッドからスタートしたペレスはラインからの発進が良く、ポールシッターのフェルスタッペンの前に出て1コーナーに進入した。
しかし、ペレスはわずかに膨らんでしまい、フェルスタッペンに並びかけられる。その後、ペレスは自分のポジションを守るためにトラックの右側に移動し、フェルスタッペンは後退するか、芝生の上を走ることを余儀なくされた。フェルスタッペンはターン2でペレスのインを突いて押し出し、ペレスは3番手に後退した。スプリントレースを制したフェルスタッペンは、チーム無線で『ターン1の出口はあまり良くなかった』と語った。『あれは本当に大きなシャントになりかねなかった。それについて話し合う必要がある。あれはOKじゃなかった』だが、2人はパルクフェルメでの危機一髪だったことについて話しているところを目撃されており、ペレスはウエットトラックの水しぶきの中でフェルスタッペンを見ることができなかったと明かした。「マックスは僕がターン2に入ったことに腹を立てていたと思うけど、僕は彼がそこにいるのが見えていなかった。ターン1が非常に悪かったので、とにかく守ろうとしていた」とペレスはレース後に語った。「彼がそこにいることに気づいたおんで、ドアを開けてターン2に場所を戻した」「でも、問題はない。ただ、視界が悪かったことについて話しただけだ。僕たちは1番手と2番手だったけれど、とても酷かった」フェルスタッペンはスプリント・レースを支配し、ペレスとフェラーリのカルロス・サインツに21秒差をつけて優勝した。序盤のペレスとのバトルを振り返り、フェルスタッペンは「ターン1の立ち上がりはちょっと危なかったし、芝生に追いやられるととても滑りやすくなる」と語った。「でも、僕たちはなんとかマシンをコントロールし続けることができたし、そこからは自分たちのレースをするだけだった」 この投稿をInstagramで見る FORMULA 1®(@f1)がシェアした投稿 セルジオ・ペレス(レッドブル)「チームにとってすばらしい結果になった。レース序盤にお互いの判断ミスが原因でマックスと必要以上に接近してしまったけど、話し合って和解できた。レース後半、ニコ(・ヒュルケンベルグ/ハース)を抜いた後は、コースが段々と乾くにつれてタイヤの温度が上がりすぎていたので、最後まで走り切ることが重要だった。そして無事に結果に結びつけることができた。明日は15番手からスタートとなり、オーバーテイクは難しいかもしれないけど、できる限りポジションを上げられるようベストを尽くす。昨日はとてもよいペースで走れたし、マシンのよい手応えも感じている。まだ体調が良くなくて、残念ながら100%にはほど遠いけれど、明日に向けて何ができるか楽しみだ。また、この場を借りてロバート・ファーンリーを偲びたいと思う。彼は僕にとって大きな存在あり、長い年月多くのすばらしい瞬間を共に過ごした人だ。彼の妻のオードリーとその家族の幸せを一番に願っている。本当に悲しいことですが、すばらしい思い出を残してくれたことに感謝している」
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