レーシング・ポイントF1のセルジオ・ペレスは、2020年のF1世界選手権 第2戦 F1シュタイアーマルクGPの決勝レースで17番グリッドから見事なオーバーテイクショーを見せた。レーシング・ポイントF1の2020年F1マシン『RP20』は、昨年のメルセデスF1のタイトル獲得マシン『W10』に酷似しており、2月のプレシーズンテストの段階からその速さをライバルチームは警戒していた。
マシンコンセプトを一新したことによってチームはまだPR20の理解が乏しく、それはウエットコンディションとなった第2戦の予選で如実に現れた。ドライでは速さを見せていたセルジオ・ペレスはQ1敗退を喫して17番グリッドからスタートすることになった。しかし、ドライとなった決勝ではレーシング・ポイントF1は再び速さを取り戻す。セルジオ・ペレスは、アルファタウリ・ホンダF1やマクラーレンを容易にオーバーテイク。これまでの“直線番長”的な速さをみせていた同チームのマシンは、コーナーでも安定感を経てオールマイティなマシンへと変貌を遂げた。圧巻は40周目のカルロス・サインツ(マクラーレン)とのバトル。ピットストップ後の冷えたタイヤでサインツを華麗にオーバーテイク。「こういうの好きでしょ?」と本人もご機嫌のオーバーテイクだった。48周目にダニエル・リカルド(ルノーF1)を抜いて5番手に浮上してからはファステストラップを連発して一気に4番手のアレクサンダー・アルボンとの差を縮める。そして、70周目にターン4でオーバーテイクを仕掛けた際にアルボンと接触。フロントウイングにダメージを負ったことでパフォーマンスに影響が出て、ファイナルラップでランド・ノリス(マクラーレン)に抜かれて6位でチェッカーを受けることになった。このパフォーマンスにセルジオ・ペレスはファンが選ぶ第2戦シュタイアーマルクGPの“ドライバー・オブ・ザ・デー”に選出されている。 この投稿をInstagramで見る FORMULA 1®(@f1)がシェアした投稿 - 2020年 7月月14日午前11時30分PDT
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