レーシング・ポイントF1チームのドライバーであるセルジオペレスは、F1のテレビディレクターは、グランプリの週末で最もエキサイティングなコース上のアクションを伝えていないと不満を抱いている。セルジオ・ペレスは、2019年の最終戦F1アブダビGPの最終ラップでマクラーレンのランド・ノリスを追い抜き、ドライバーズ選手権でランド・ノリスを上回って10位となった。しかし、テレビ放送ではレースウィナーのルイス・ハミルトンがチェッカーを受ける様子を追いかけており、最終ラップの攻防が放送されることはなかった。
ランド・ノリスのチームメイトであるカルロス・サインツも最終ラップで決定的なオーバーテイクを決めて逆転でドライバーズ選手権6位を獲得したが、そのシーンもライブでは放送されなかった。F1の現状を評価するよう求められたセルジオ・ペレスは「僕の意見では主な問題はチーム間の違いだ」とコメント。「同じタイヤ、同じエアロ、同じようなマシンでのミッドフィールドのレースが毎週末話し続けていられているのを見れば、彼らがレースの中心だ」「素晴らしい戦いだ。そうだね、問題はそれらがテレビに映らないことだ。ディレクターは素晴らしい仕事をしていないと思う。ミッドフィールドでは信じられないよなレースが展開されている」「素晴らしいスポーツですが、視聴者はこのようなレースを見ることができればとても喜ぶと思う。テレビをつけて、誰が勝つのかわからないレースをね」「予選ではトップ5チームがどこになるかわからない。それはとても励みになる。ファンとして、僕はそのようなものを見たいと思っている」カルロス・サインツもミッドフィールドのバトルがテレビに映らないことを不満に持っているドライバーの一人。9月にポイントを賭けた4台のバトルが放送されなかった際には“行動を起こしたい”と語っていた。最終戦アブダビGPでダニエル・リカルドを抜いたシーンが映らなかったことについてカルロス・サインツは「彼らがすぐにそれを見せてくれることを望んでいる」とコメント。「以前に映らないことに明らかに失望したていたけどそれについてはあまり語らないつもりだ。でも、誰もが週末中ずっとこの6位をかけたミッドフィールドバトルについて話していたと思うし、戦いは最終ラップまでもつれ込んだ」「最後のコーナーのひとつだったけど、それでもテレビには映らなかった。みんなが6位バトルに盛り上がっていたのに、最終的に誰もそれをテレビで見れないのは奇妙だ」ハースのF1チーム代表であるギュンター・シュタイナーは、中団チームのカバレッジを改善させるべきだという意見に同意する。「上位ではあまり多くのことは起きていないので、もう少し見せるべきだと思う。観客に全体像を見せなければならない。そうでなければ、なぜこれが示されるのか本当に理解できない」とギュンター・シュタイナーは語る。「彼らが我々の視点に立ってもっと多くを映してくれれば、とても素晴らしいだろう」
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