F1オーストリアGPのスチュワードは、前戦カナダGPで発生したフェリペ・マッサとセルジオ・ペレスのクラッシュを再検証した結果、セルジオ・・ペレスに科された5グリッド降格ペナルティを維持することで決定した。 F1カナダGPでは、クラッシュの衝撃が激しかったことから、両ドライバーとも予防措置として病院で検査を受けており、当初の審議には参加できていなかった。
フォース・インディアは、セルジオ・ペレスにクラッシュに対しての非がないことを示す“新たな要素”があると主張し、FIAに再調査を要請。両者が言い分を述べる機会を与えるためにオーストリアでインシデントが再検討されることになった。20日(金)の現地時間16時から始まったヒアリングでは証拠が検証されたが、スチュワードはセルジオ・ペレスのペナルティは有効との判断を下した。スチュワードは声明で「カーナンバー11のドライバー(ペレス)は、新たな要素として、トラック全体の使用を認める2014年F1スポーティングレギュレーション第20条4項に基づく権利を行使していたとし、それが自身の立場を擁護する証拠だと主張した」と述べた。「しかし、スチュワードには、彼のポジションを防御する動きがブレーキングエリアで行われていたこが明白だった。第20条4項にはコース全体を使うことでポジションを守ろうとする権利は、ブレーキング区間の前でなければならないと明記されている。つまり、カーナンバー11のドライバーは彼が取った方法で自身のポジションを守る権利はなかった」 一方、セルジオ・・ペレスは、自身の主張が正しいと確信していたと述べた。「データやライン、写真など、モントリオールでは提示できなかったあらゆる証拠を持って行った。だから、僕たちはそれが裏付けになるとかなり自信を持っていた。スチュワードはかなり慎重に調べてくれたし、僕が話したすべての内容もある程度は同意してくれたけど、状況はまったく変わらなかった」 「ちょっとがっかりしているけれど、今はもう前に進まなければならない。かなり小さくてオーバーテイクが難しいこのコースで5つもポジションが下がるのはかなり痛手になる。アクシデントについてとか、何があった、何がなかったとか、話し続けたくはない。チームとして前に進むべきときだし、日曜日に向けてやれることがないかあらゆることを探っていかなければならない。明日は僕たちにとってそれほど重要ではないけど、日曜日は重要だ」
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