元F1ドライバーのパスカル・ウェーレインが、2018年末でメルセデス・ファミリーを離れることが発表された。パスカル・ウェーレインは、2015年にメルセデスでDTMチャンピオンを獲得。その後、メルセデスの支援を受けて、マノーとザウバーでF1に参戦したが、2017年末でF1シートを喪失。
今年、パスカル・ウェーレインはメルセデスからDTMに復帰したが、メルセデスは今シーズン限りでDTMから撤退することが決まっており、ウェーレインに“競争力のあるドライブ”を提供するためのオプションは残っていなかった。メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは「我々のジュニアプログラムは、常に若い才能をサポートし、ドライバーのキャリアに最大の関心を集める機会を見つけようとしてきた」とコメント。「それは必ずしも頂点へむうけての真っ直ぐな道ではなく、時には関係を終わらせる適切な時期であることも認識しなければならないときもある」「残念ながら、我々は来年にむけてパスカルに競争力のあるドライブを提供することができなかった」「彼の最大の利益のために、我々は契約を延長せず、彼の才能を生かせる他の場所での機会を確保する最良のチャンスを与えることをパスカルと一緒に決断した」パスカル・ウェーレインは、今季のDTMで1回の表彰台を獲得して残り4レースでランキング8位につけている。今年もメルセデスF1のリザーブドライバーを務めているパスカル・ウェーレインは、将来的にF1復帰へのドアを閉ざしてはいない。しかし、メルセデスには現在フォースインディアに所属するエステバン・オコン、F2のタイトル候補であるジョージ・ラッセルという若手がおり、2019年にF1での機会を見つけるのは現実的ではない。「メルセデスとの契約は2018年シーズン末で期限を迎える。僕たちはさらに一緒に続けていかないことを共同で決定した」とパスカル・ウェーレインはコメント。「僕は新しい挑戦と機会を探しているし、現在、来年のコックピットについて他チームと話をしている」「ここまで僕を支えてくれたシュツットガルト、アファルターバッハ、ブラックリーのみんなに感謝している」