パスカル・ウェーレインは、セルゲイ・シロトキンがウィリアムズのF1シートを獲得したのは豊富な資金力のおかげであることを暗に示唆した。過去2年間F1で戦ってきたパスカル・ウェーレインだったが、フェラーリとの提携を許可したザウバーが、フェラーリの育成ドライバーでF2チャンピオンのシャルル・ルクレールの起用を決定したことで、2018年のF1シートを失った。
パスカル・ウェーレインは、ウィリアムズの2018年のF1ドライバー候補に挙げられていたが、チームは豊富なロシアマネーを後ろ盾に持つセルゲイ・シロトキンを起用。最終的にパスカル・ウェーレインは、2018年にメルセデスF1チームのテストドライバーを務めながら、2015年にチャンピオンを獲得したドイツツーリングカー選手権(DTM)に復帰することになった。「僕たちは年間1500万ユーロ(約20億円)を調達することはできなかった。F1でそれをうまくやれなかったのは残念だけど、それがビジネスというものだ」とパスカル・ウェーレインはコメント。「残念ながらシートを獲得することはできなかったけど、交渉可能ではなかったし、DTMはずっとオプションとしてあった。僕にとっては比較的簡単な決断だった。メルセデスのDTMでの最後の年でもあるし、勝つために全力を尽くしたい」DTMで優れた結果を残せばF1グリッドに復帰できると感じているかと質問されたパスカル・ウェーレインは「それは僕の力でどうにかなることではない。再びその位置に上り詰めることができれば、自分を良い立場に置くことはできると思う。来年、自分が良い立場にいることができて、僕が望んだコックピットを見つけられることを願っている」「2015年に中断したところから続けたいけど、2015年よりも難しいと思う。2年間ツーリングカーでレースをしていないし、DTMは大きく変化しているからね」「でも、自分自身に期待しているし、出来る限り速く競争力を発揮したいと思っている。まず何よりも全体の話題に戻る必要がある。現時点では僕はまだF1のフィーリングとドライビングスタイルを持っている」DTMで最も楽しみにしていることは何かと質問されたパスカル・ウェーレインは「レースに勝つことだ」とコメント。「2年間、レースに勝てなかったし、それは簡単なことではなかった。その感覚を逃しているし、取り戻すことができれば大きなインセンティブだ。僕には再びトップを争い勝つことができるクルマがある」2019年のF1復帰を目指すパスカル・ウェーレインは、DTMと並行して日本でスーパーフォーミュラに参戦することも選択肢のひとつだと語る。スーパーフォーミュラは2018年のオプションとして考えているかと質問されたパスカル・ウェーレインは「そうだね。まだチャンスは残っている。DTM以外の追加プログラムを走る可能性はある」とコメント。8日(木)、トヨタは2018年のスーパーフォーミュラの参戦ドライバーを発表。現時点ではトヨタ系のチーム・ルマンの#8号車、ホンダ系ではB-Max Racingの#50号車がまだ空席となっている。
全文を読む