F1のレースシートを確保できなかったパスカル・ウェーレインは、2018年にドイツツーリングカー選手権(DTM)に復帰するようだ。過去2年間、競争力に欠けるマノー、ザウバーでポイントを獲得して実力を示してきたパスカル・ウェーレインだが、ザウバーは2018年のドライバーとしてフェラーリの育成ドライバーのシャルル・ルクレールを起用。パスカル・ウェーレインはシートを失った。
メルセデスは、パスカル・ウェーレインのためにシートを見つけると述べており、先月にはモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフが、ウェーレインにメルセデスのF1テストドライバーの役割を提供すると述べていた。また、トト・ヴォルフは、パスカル・ウェーレインのために“2019年のF1のためのドアをオープンにしておきたい”と述べ、レース勘を維持するために他のカテゴリーに参戦することを示唆している。現在、パスカル・ウェーレインは2015年にチャンピオンを獲得したDTMに復帰することが最有力だと考えられている。先日、メルセデスでDTMを戦っていたマーロ・エンゲルがフォーミュラEに専念するという理由でチームを離脱しており、メルセデスのシートに空きができている。マーロ・エンゲルは、昨年、DTMで初優勝を挙げるなど、際立った活躍を見せていた。マーロ・エンゲルは「再びDTMに参戦したかった。特にメルセデスAMGにとって最後の1年だからね」とコメント。「今シーズン、フォーミュラEとDTMのレースカレンダーが衝突しているのは残念だ。残念ながら、簡単な解決策はなかった。でも、将来を見据えて、2018年はフォーミュラEとGTレースに全力を注ぐことに決めた」メルセデスのDTMラインナップを外れるのはマーロ・エンゲルが最初ではない。ロバート・ウィッケンスは、シュミット・ピーターソンからインディカーに参戦するためにチームを離脱している。