ザウバーのドライバーであるパスカル・ウェーレインは、今シーズン末でフリーエージェントになると述べ、2018年にどこで走っているかはまったくわからないと述べた。2018年について完全にオープンな状態かと質問されたパスカル・ウェーレインは「現時点ではイエスだ」とF1公式サイトにコメント。マーケットに出るのかと念を押されたウェーレインは「そうだね、そう言っても差しつかえない」と述べた。
「僕は今シーズンの契約だし、今年だけに集中している。自分が何かに影響を及ぼすことはできない。決めるのは他の人たちだし、僕はドライブして、自分にできるパフォーマンスを発揮するためだけにここにいる」1月のレース・オブ・チャンピオンズの怪我で開幕2戦を欠場したパスカル・ウェーレインだが、スペインとアゼルバイジャンで入賞を果たし、ザウバーにコンストラクターズ選手権で重要な5ポイントをもたらした。昨年、パスカル・ウェーレインは、マノーでもポイント獲得を果たしており、予想に反してポイントを獲得できる自分の能力がF1パドックで軽視されることがないことを願ってると語る。「ポイントを獲得した週末は僕にとって非常に特別だった。頻繁にトップ10ないでフィニッシュできるクルマがあるわけではない。星が正しい場所にいるときだけだ!」「僕たちはチャンスを生かして、ポイントを手に入れなければならない。チャンスが巡ってきたときにそれを掴むことができたときは本当に嬉しい。重要なときにそこにいたい」「通常の状況ではポイントを獲得できないクルマで僕がポイントを獲得したことは気づいてくれていると思う」パスカル・ウェーレインは、メルセデスとフォース・インディアのテスト兼リザーブドライバーを務めていた。また、2015年にはHWAが管理するメルセデスチームでDTMチャンピオンを獲得している。しかし、メルセデスのF1シートへのウェーレインのルートは、最近のバルテリ・ボッタスの成功によって塞がれているようにみえる。メルセデスのシート獲得の可能性について質問されたパスカル・ウェーレインは「僕はそのような決定に影響を与えることはできない」とコメント。「影響を与えられないことについて心配するのは時間の無駄だし、強さの努力の無駄になる」「そうだね、バルテリは良い仕事をしている。彼はそれにふさわしいと思う」ザウバーは、契約解消の噂はあるものの、2018年からホンダのエンジンに変更することになっている。パスカル・ウェーレインは、その件については他の人と同じことしか知らないと語る。「来年どうなるかはまったくわからない。もちろん、いろいろな噂は聞いている」とパスカル・ウェーレインはコメント。「もちろん、ザウバーがうまくやるのを見たいと思っている。彼らにはポテンシャルがあるし、過去にすでに良いポジションにいた。彼らにはそこに戻ってほしい」「チームは今の僕たちや昨シーズンよりもうまくやれることを望んでいる」とパスカル・ウェーレインは認める。「現時点では僕たちには“ラッキーなレース”が必要だ。今はこれまでとは異なる状況だ」「チームは5年前にいた場所に戻りたいと考えている。チーム内にいるとそのような願望を肌で感じられる」