テストでメルセデスの走行を任されたパスカル・ウェーレインは、今週末のF1モナコGPでメルセデスに乗るかもしれないという噂まで流れたことを賛辞と受け取っていると述べた。マノーのレースドライバーを務めているパスカル・ウェーレインだが、同時にメルセデスの若手ドライバープログラムのメンバーでもあり、ルイス・ハミルトンかニコ・ロズベルグがチャンピオンチームを去るようなことがあれば、その後任に務めることになるかもしれないと考えられている。
パスカル・ウェーレインの昇格に具体的なタイムスケールが設けられているわけではないが、18日(水)のバルセロナテスト最終日に突然メルセデスのドライブを任されたことで、ウェーレインがルイス・ハミルトンに代わって今週末のレースに出るのではないかとの噂がモナコで流れていた。 「そんな話は一度も出ていないよ」とパスカル・ウェーレインは語った。「もちろん、レース後にちょっとした噂はあったかもしれないし、その後、僕がテストをしたから話題になったんだろう。でも、今の彼らにはベストドライバーが揃っているし、チャンピオンシップに勝っているので、どうしてその1人を交代させる必要がある?」 メルセデスは、ニコ・ロズベルグが担当したテスト初日に全てのプログラムを終えることができず、水曜日のドライブを担当する予定だったGP3チャンピオンのエステバン・オコンよりも経験あるドライバーを走らせたいと考えて、急遽パスカル・ウェーレインを呼び出した。 「ちょっと驚いたよ」とパスカル・ウェーレインは認めた。「直前の呼び出しだったし、僕はもうホテルに戻っていた。そこからまたサーキットに戻ってシート合わせなどをすることになったんだ。僕もびっくりだったし、みんなもちょっと驚いただろうけど、彼らはテストプログラムを終わらせる必要があったし、僕はテストができてとても嬉しかった」ニコ・ロズベルグとメルセデスの契約は今年末で切れることになっており、パスカル・ウェーレインは状況を見守っているという。 「うん、チャンスはあるかもしれないけど、最終的に僕自身がそれに影響を与えることはできない。僕はただコース上のパフォーマンスで示すことしかできない。それ以外は考えないようにしている。気が散ってしまうし、考えすぎてしまうと自分の働きができなくなるからね」