リッチエナジーは、“戦略パートナー”が既存F1チームの過半数株式を購入する契約に合意し、F1に復帰することになったと主張している。エナジードリンク企業のリッチエナジーは、2019年にハースF1チームのタイトルスポンサーとしてF1に参入。F1史上最も奇妙なスポンサーのひとつとして名を残したパートナーシップはシーズン終了を迎えることなく破綻した。
その後、SNSを通じて様々なF1チームに茶々を入れてきたリッチエナジーだが、2月14日(日)に“重大発表”を行うと予告。予定から2時間遅れてTwitterに創設者のウィリアム・ストーリーのコメント動画を投稿。彼の言葉を信じるのであれば、リッチエナジーは彼らの“戦略パートナー”が既存F1チームを買収する契約の一環としてF1に復帰するという。また、2022年にリッチエナジーF1チームとしての参戦も検討したが、戦略パートナーがチームを買収したことで、リッチエナジーは2022年にそのチームの公式タイトルスポンサーになるという。だが、“パートナー”とする企業の名前も買収するF1チームも明かさないまま動画は終了している。「リッチエナジーがF1に戻ることを発表できてうれしい」とウィリアム・ストーリーは語った。「残念ながら、(2019年は)トラックの内外でのパフォーマンスが悪かったため、ハースを首にしなければらなかった」「昨年、我々は何百万もの消費者が世界中で我々のドリンクを試すリッチエナジーのルネッサンスをリードするために信じられないほど一生懸命働いてきた」「F1を去って以来、私は復帰を画策するために非常に熱心に取り組んできた。そして、F1には実際に新しい経済的現実があることに気づいた」「地上波テレビはもはや実際には普及しておらず、BBCやITVでは1,000万人から1,200万人がF1を視聴していたが、有料化によって、実際にSkyで視聴しているのは数十万人だ」「それに続くスポンサーシップへのダメージは、財政難に陥っている様々なチームが存在することを意味した。たとえば、マクラーレンはワーキングのテクノロジーセンターの売却とリースバックを行い、ウィリアムズは我々の友人であるドリルトン・キャピタルに救済されるまで財政問題を抱えていた」「そして、もちろん、ハースでさえ、彼らの財政状態が弱いことで今では有料ドライバーを求めなければならなかった」「そのため、私はリッチエナジーが我々のため、そして、私たちが一緒に働くことになるチームを助けるために最適に戻ることができる方法を探していた」「リッチエナジーの戦略パートナーが、既存チームの過半数の株式を購入することに同意した。実際、我々は2022年にリッチエナジーフォーミュラ1チームという我々自身のチームで参入するために新しい規制を調査した」「しかし、我々の友人がF1チームの過半数の株式の取引に合意し、2021年にそのチームのパートナーになる。その買収が発表されれば、我々は2022年のタイトルスポンサーになる」「コース上で競合他社と競争することを本当に楽しみにしている。私は3月28日にバーレーンで開催される開幕戦に参加する予定だ」