フジテレビが、2010年からのF1放送権契約をいまだ締結できていないことが明らかになった。フジテレビは、今年でFOMと結んだ3年間のF1放送権契約が満了するが、来年度の契約更新について、いまだ最終合意に至っていない。通常ならば契約が切れる1年以上前に更新交渉を終えているが、昨年9月のリーマンショックの影響で、今年3月になってようやく交渉が始まったという。
関係者によると、現在11月中の契約締結を目指し、最終調整に入っているという。F1の放映権は無料商業放送(地上波放送)を行うことが前提となっており、有料チャンネル(フジテレビNEXT)のみの放送は認められない。現状では他の放送局はF1中継に名乗りを上げておらず、契約がまとまらない場合は国内放送がなくなる可能性もある。昨年のホンダ撤退に続き、4日にはトヨタがF1撤退を発表。また、ブリヂストンも2010年限りでF1から撤退することを決定しており、現在、日本のモータースポーツ人気は苦境に立たされている。