F1公式サプライヤーのブリヂストンは、2008年F1開幕戦でのタイヤのパフォーマンスを評価した。オーストラリアGPではミディアムとソフト・コンパウンドのポテンザタイヤを供給した。レース週末のメルボルンでは気温が急上昇し、ドライバーやクルマにとっては厳しい試練となった。ブリヂストンのミディアムとソフト・コンパウンドのポテンザタイヤは気温の高いコンディションでも素晴らしい性能を発揮し、1ストップ戦略でレースを戦うことも可能だった。
事実、1ストップ戦略をとったフェラーリのキミ・ライコネンは、ソフト・コンパウンドでスタートし、31周目のピットインまで走行している。今週末にセパンで開催されるマレーシアGPでは、ブリヂストンはハードとミディアム・コンパウンドのポテンザタイヤを供給する。浜島裕英 ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長「今日はブリヂストン・ポテンザタイヤのどちらのコンパウンドもとても良いパフォーマンスを見せました。これからデータ分析を行いますが、レース・コンディションでは全体的にミディアム・コンパウンドの方がやや優れていたようです。ソフト・コンパウンドには、特にレース序盤のコースがダスティーな状態ではいくらかグレーニングが見られましたが、1ストップ戦略でも十分な磨耗耐久性がありましたので、我々はタイヤの性能には満足しています。今日は3回のセイフティカー導入があった波乱のレースでした。最後はわずか7台の完走でしたが、冬のテストでは予想をしていなかったドライバーもポイントを獲得しました。これは、とてもエキサイティングな光景でした。次はマレーシアへ向かいますが、このレースも気温が高く接戦の戦いになるでしょう」