F1の寿命に関するエンジン規約は、2010年も継続される。今年のレギュレーションでは、1名のドライバーあたり、シーズンを通じて8基のエンジンしか使うことができない。しかし最近、FOTAは、2010年に使用するエンジンをドライバーあたり5基にするよう求めていた。
自動車メーカーのフェラーリ、ルノー、トヨタ、BMW、メルセデスは、エンジン数を減らしてカスタマーエンジン・パッケージを500万ユーロで販売することでさらにコスト効率を上げたいと考えているとみられている。しかし、2010年からF1復帰するコスワースは、年間5基への変更には乗り気ではない。コスワースは、2006年ウィリアムズに提供していた4年前の設計のエンジンで、さらに厳しい長寿命規約を適用した場合の信頼性を懸念しているという。コスワースのティム・ロウティスCEOは「我々は500万ユーロで、マシンあたり8基のエンジンを提供するというビジネスをしようとしている」と語った。「自動車メーカーも同じことができるはずだ」コスワースが来年回転数制限なしの使用を認められるかについては、マックス・モズレーとFOTAとの論争に関わっていた。最終的にFOTAが勝利を収め、コスワースのカスタマーであるマナー、USF1、カンポスは18,000rpmの上限を受け入れることになった。しかしティム・ロウティスは、2010年向けに再調整してもエンジンが競争力を失うことはないと主張している。「我々のシミュレーションによると、コスワースの再調整バージョンは競争力がある。今年の優勝マシンに搭載されたとしても、結果は変わらないはずだ」2010年仕様のコスワースエンジンは11月に供給されるという。