スターリング・モス卿が、公の場への関与((パブリック・エンゲージメント)からの引退を発表した。元F1レースウイナーのスターリング・モス卿(88歳)は、2012年12月にシンガポールに旅行中に重度の胸部感染症にかかり入院。昨年の5月に退院して英国に帰国していた。スターリング・モス卿の息子エリオットは、19日(金)にウェブサイトでメッセージを発表。
“多くの時間が必要な根気のいる回復”に耐えて9月で89歳になるスターリング・モス卿が、妻との完全なリタイア後の人生を過ごすために公的業務や行事への出席を終わらせることを選択したと述べた。「このウェブサイトを日常的に利用してくださっている私の父の友人や世界中のファンの皆様に彼より閉鎖をお知らせします」 「2016年末の彼の重度の感染症とそれに続く、多くの時間が必要な根気のいる回復の後、88歳という年齢で疲れ知らずの彼もついに引退の決断を下しました。彼と私の母は安心して休みを取ることができ、おたいや家族とより多くの時間を凄くことができます」「モス一族全員が、長年にわたる愛情と支援に感謝しており、皆様にとって幸せで豊かな2018年になることを願っています」スターリング・モス卿は、1951年から1961年まで10年間にあたってF1に参戦し、通算で16勝を挙げている。その間、メルセデスやマセラティでランキング2位を獲得したことはあるが、一度もチャンピオンになることはなく、「世界チャンピオンにならなかった最も偉大なドライバー」「無冠の帝王」と評されている。1962年シーズン開幕前にグッドウッドで行われた非選手権レース「グローヴァー・トロフィー」に出場した際に芝の斜面に激突して頭部に重傷を負い、昏睡状態に陥る。1ヵ月後に意識が回復したが、半年間は麻痺が残り、翌年にテスト走行を行ったが、精神面で集中しきれないことを悟って32歳で引退を決意。1980年に現役復帰してBTCCに参戦。その後もヒストリックカーレースに定期的に出場したが、2011年に81歳で正式にモーターレーシングから引退した。2000年にはモータースポーツの発展に貢献したとして「ナイト」の称号が与えられた。
全文を読む