元F1ドライバーのアレキサンダー・ブルツが、F1チーム「チーム スーパーファンド(Team Superfund)」を設立し、2010年のF1世界選手権へのエントリーを提出したことが明らかになった。スーパーファンドは、オーストリアの実業家で投資企業スーパーファンドのオーナーであるクリスチャン・バハが資金を提供する。ベネトン、マクラーレン、ウィリアムズでF1参戦したアレキサンダー・ブルツがチーム代表を務める。
スーパーファンドは、コスワース製エンジンを搭載するとされている。スーパーファンドは、すでにFIAと本格的な交渉を行っており、このプロジェクトのためにチームの主要メンバー候補との接触も行っているという。しかし、資産とスタッフの獲得を始めるのはF1参戦の承認を待って行う予定という。また、スーパーファンドは、既存チームが新チームに協力するという提案のFIAとFOTAとの交渉結果を待って、チームの構造を決定するいう。アレキサンダー・ブルツは、英国に本部を置く既存のコンストラクターと協力し、ファクトリーや土地、施設、スタッフを借りることを希望している。また、スーパーファンドはオーストリアの既存のリソースをベースに独自の本部を設立するとみられている。だが、スーパーファンドは、必要であればゼロからチームを作り上げるだけの資金も用意しているようだ。熱心なモータースポーツファンとして有名なクリスチャン・バハは、これまでF1チームやジュニア・シリーズのスポンサーを務めており、10年前には独自のスーパーファンド・カテゴリーを設立しかけたこともあった。アレキサンダー・ブルツは、2007年末のウィリアムズ在籍中にF1から引退したが、昨年はホンダのテスト&リザーブ・ドライバーを務め、チームがブラウンになってからもチームに残留。プジョーからスポーツカーシリーズでレース活動を続けており、来月にはル・マン24時間レースへの参戦も予定している。