メルセデスAMGが大改革を画策する裏で、トップチームで技術職の引き抜き合戦が繰り広げられている。メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンは、マクラーレンのテクニカルディレクターを務めるパディ・ロウと交渉を行ったことを認めている。トップチームの上級技術職は小さなコミュニティであり、あるチームで引き抜きが行われれば、他のトップチームの技術職がその後任としてターゲットになる。
現在、そのターゲットとなっているのが、ロータスのテクニカルディレクターを務めるジェームズ・アリソンだ。マクラーレンは、パディ・ロウをメルセデスに引き抜かれた場合に備えて、ジェームズ・アリソンを後任として検討していると報じられており、そのメルセデスもジェームズ・アリソンに関心を示しているという。ロータスの関係者はメルセデスのニキ・ラウダが電話してきたことを認めている。「ラウダは毎日アリソンに電話してくる」と Speed Week と関係者は語る。「ただ、ジェームズの契約は万全だ。それに彼も離脱を望んでいない」通常、上級技術職は、チームを離れた場合に数ヶ月間他チームで働けないように契約で縛られており、移籍するとしても“ガーデニング休暇”をとらなければならない。F1は、2014年にV6エンジンの導入を含めた大幅なレギュレーション変更を控えており、この時期の引き抜き騒動の裏になる思惑も気になるところだ。
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