GPDAの会長を務めるペドロ・デ・ラ・ロサ(マクラーレン)は、セーフティカー導入時に用いられる新しいエレクトロニクスシステムは、まだ初期開発段階だと語った。セーフティカー導入時に標準ECUを使ってマシンの速度を制限するという新しいソフトウェアが、バルセロナでテストされている。このシステムは、セーフティカー導入時に、最初にピットレーンが閉鎖されてしまういう現在のルールへの批判を受けて、導入される。
現在のルールは、ドライバーが出来るだけ早くピットレーンに入るために、事故現場を全速力で通過しようとことを防ぐために設置されている。しかし、同時にガス欠寸前のドライバーは、10秒のストップ&ゴーペナルティを覚悟で、閉鎖されたピットレーンで給油を行わなければならない。マニクールで実際のレースを想定したテストが行われる予定だが、デラロサは、FIAのレースディレクターであるチャーリー・ホワイティングから、このシステムがまだ準備段階であることを知らされたという。「何がわかるかはわからないし、本当に初期段階だ。そのようにチャーリーがGPDAに話したんだ」「マニクールでは何も施行されないだろう。ただ試すだけさ。僕たちはチャーリーにセーフティカールールがどんな状況にあるか聞いた。彼はマニクールで新しいシステムを試す予定だが、それらは開発のための非常に初期段階だと言ったんだ」デラロサは、テスト中にシステムを少し使用しただけだと語る。「予定していたし、いくらかセーフティカー走行を行った。でも、1周だけだよ。」彼はまた、可能な限り早くルールを変更したいというGPDAの要望を繰り返した。モントリオールのピットレーン出口でキミ・ライコネン、ルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグが起こしたクラッシュが、セーフティカー導入時に多くのドライバーがピットに入ることの危険性を証明していると語った。「GPDAは、それらがレースに運をもたらしてしまうと考え、現在のセーフティカールールに満足していない。レースが運によって決定されたくない。さらに、すべてのマシンがセーフティカーの後に同時にピットに入れば、ピットレーンは非常に忙しく、危険だと思う。」「カナダで見たように潜在的に危険な状況がある。特にカナダのようにピットレースが非常に短いときはね。赤ランプはピットレーンの出口を赤にさせる。燃料がなくてピットに入らなければない場合、ストップ&ゴーペナルティを受ける。それは公平ではないと思っている。」
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