オスカー・ピアストリは、2026年F1第11戦ハンガリーGP予選でルイス・ハミルトンの進路妨害によってポールポジション争いの機会を失ったとして、不満をあらわにした。スチュワードはこの件を審議した結果、ハミルトンに3グリッド降格ペナルティを科している。マクラーレンは週末を通じて高いパフォーマンスを示しており、チームメイトのランド・ノリスがポールポジションを獲得。ピアストリも最後のアタックで上位進出が期待されていたが、ターン1でハミルトンに行く手を阻まれ、5番手に終わった。
「黄色旗ではなくハミルトンが原因だった」ピアストリはQ3最後のアタックラップ開始直後、ターン1でレーシングライン上を低速走行していたハミルトンに追いついた。ロックアップを強いられてコースオフし、そのままラップを中止。並走しながら皮肉交じりのサムズアップを送ると、ハミルトンは進路妨害に気付いて手を挙げて謝罪した。セッション終盤にはマックス・フェルスタッペンのスピンやジョージ・ラッセルのマシントラブルによる黄旗も出されていたが、ピアストリは自身のアタックが終わった原因は別にあると強調した。「ルイスがミラーを見ていなかっただけだ。黄色旗は僕の問題じゃなかった」「どのみちラップを走れなかったのは残念だ。今日のマシンには速さがあったし、僕自身もそこへ近づこうとしていた」「簡単な週末ではなかったけど、間違いなくパフォーマンスはあった」チームメイトのノリスが1分17秒207でポールポジションを獲得したこともあり、マクラーレンにはフロントロー、さらにはポールを争えるだけの速さがあったことは明らかだった。スチュワードはハミルトンに3グリッド降格スチュワードはハミルトンが不必要にピアストリの走行を妨害したと判断し、3グリッド降格ペナルティを決定。ハミルトンは2番手から5番手へ後退し、ピアストリは4番グリッドへ繰り上がった。裁定では次のように説明された。「ターン1への進入で44号車はレーシングライン上を著しく低速で走行しており、81号車はプッシュラップ中だった」「44号車のドライバーは、81号車の接近を知らせるチーム無線を受けた時点では、すでに81号車が至近距離まで迫っていたと説明した。また、自身の位置関係から81号車はミラーで確認できなかったとも述べた」「81号車は回避行動としてコース外へ膨らみ、アタックラップを中止せざるを得なかった」「スチュワードは44号車が予選中に81号車を不必要に妨害したと判断し、FIA F1競技規則および予選での同種事案に対するガイドラインに基づき、3グリッド降格ペナルティを科す」ハミルトンは、フェラーリからの無線連絡が遅れたことが原因だったと説明した。「彼(ピアストリ)がコーナー頂点に来た時に初めて無線で知らされた」「彼が来ていることはまったく分からなかった。僕は最初にコースインしたので、みんなもうアタックを終えたと思っていた」「僕の認識では、ピットレーンを出た時に後ろにいたのはシャルル(ルクレール)だった」「それまでずっとクリーンなセッションだったし、もちろん故意ではなかった」ステラ「最後のアタックを見られず残念だった」ピアストリは、スタートラインの時点からハミルトンを視界に捉えており、避けてくれるものと考えていたという。「かなりひどかった」「スタートラインから彼が見えていて、避けてくれるだろうと思いながら見ていた」「でも、ほとんど接触しそうになるまで見続けることになった。本当に残念だった」Sky Sports F1のアンソニー・デビッドソンもオンボード映像を確認したうえで、「ピアストリの立場から見れば明らかな進路妨害であり、異論を唱えるのは難しい」と指摘した。マクラーレン代表のアンドレア・ステラも、ピアストリは予選が進むにつれてマシンとの一体感を高めていたと評価した。「オスカーについてはターン1で進路妨害があったことが残念だ。彼にはかなりのパフォーマンスが残されていたと思う」「今日のコンディションに対して良いセットアップを見つけ始めていたところだった。だから最後のアタックを見ることができなかったのは本当に残念だ」また、マクラーレンがハンガリーGPへ投入したアップグレードはコンマ数秒の改善をもたらしたと明かしつつも、ポールポジションを獲得できるほどの効果は予想していなかったという。それでもノリスはアップグレードを最大限に活用し、ハミルトンを0.012秒上回ってポールポジションを獲得。開幕から続いていたメルセデス勢の連続ポール獲得を止めた。「ポールはポールだからね。トップに戻れてうれしい」「週末を通してマシンの感触は良かった。投入したアップグレードとパッケージを徐々に引き出せるようになっていた」「それが今日の結果につながったのは本当に良かった」
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