オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がブラジルGPで5番手に終わり、タイトル争いで大きく後退するなか、豪州の人気バーガーチェーン「Grill’d(グリルド)」が話題の“謝罪文”を投稿した。同社はSNSで「ピアストリを呪ってしまった」と自虐的に認め、“F1の歴史を変えてしまったことを謝罪する”というユーモラスな声明を発表した。
同チェーンはオランダGP後、ピアストリが選手権首位に立った勢いに乗り、「ピアストリが表彰台に上がるたびに無料バーガー提供」というキャンペーンを開始。イタリアGPで実際に無料提供が発生したが、それ以降ピアストリは表彰台から遠ざかり、成績が下降。“グリルドの呪い”としてSNSでネタにされていた。現在はキャンペーン内容を変更し、「ピアストリがレースに出れば無料バーガー」に緩和している。バーガーチェーンの“謝罪文”は完全にネタGrill’d は水曜日、皮肉たっぷりの声明でファンの“陰謀論”を逆手に取った。「“呪い”を信じている皆さんへ。謝罪します。我々はF1の歴史を変えてしまうほどに美味いバーガーを作るつもりはなかった。バーガーが美味すぎて本当に申し訳ない」「冗談で‘呪い’と言うのは構わない。でも、ピアストリのような男に賭けないなんてありえない。我々の誇るオージーヒーローであり、今日も明日も、そして永遠に、彼を応援し続ける」と、地元スターへの愛情を示した。ピアストリはタイトル戦線で苦戦「考えても意味がない」一方、本人はタイトルについて悲観も過熱もせず、冷静さを保っている。ブラジルGPで5番手となり、ノリスとの差は24ポイントに拡大。ここ数戦で失ったポイントは大きく、ノリスの勢いに対し、ピアストリは明確に後れを取っている。ピアストリはF1.comに対し、次のように語った。「チャンピオンシップについて考えても意味がない。解決すべき問題があるだけだ。いろいろな面で厳しい週末だったので、まずはそこに集中する」残るは3戦+スプリント。逆転は数学的には可能だが、現状の流れではむしろフェルスタッペン(首位から25点差)の猛追を受ける立場になりつつある。ピアストリ不調は“呪い”ではなく実力差の揺らぎかチーム内序列の変化が明確化イタリアGP以降、ノリスは予選・決勝ともに安定して速く、ピアストリはレースペースの不安定さやタイヤの扱いで後れを取る場面が目立つ。メンタルよりマシン適応度の問題ピアストリは「問題を特定する必要がある」と述べており、セットアップ方向性の迷いが続いている可能性が高い。“呪い”はあくまでジョーク — 現実はデータが語る無料バーガー問題は面白い話題だが、実際にはハイダウンフォースでのマネジメントやロングランの課題がピアストリ側に蓄積している。タイトルの行方は?・ノリス:安定性と勢いが圧倒・ピアストリ:巻き返しへ“問題解決”が急務・フェルスタッペン:2人の失速があれば一気に2位浮上もシーズン最終盤、ピアストリが再び波に乗れるかは、グリルドの“呪い”ではなく、マクラーレンが彼の弱点をいかに迅速に補強できるかにかかっている。
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