オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、F1メキシコGPの予選で8番手に終わり、「フラストレーションの溜まるセッションだった」と振り返った。決勝では、カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)のグリッド降格により、7番グリッドからスタートする。金曜のプラクティス2・3回目では、チームメイトのランド・ノリスに遅れを取ったピアストリ。FP1ではパト・オワードが走行したため自身は欠場していたが、以降のセッションでもペースが上がらず、予選でもノリスとの差は約0.8秒と大きかった。
「悪くないラップに感じたけど、タイムが出なかった」「タフな予選だった。重要な場面でのラップは悪くなかったと思うけど、やっぱり期待していたタイムじゃなかった。理解すべきことがいくつかあるけど、フラストレーションの溜まるセッションだった」とピアストリは説明した。Q2の最中には、パワーユニットに関する懸念を口にする場面もあった。ターン5で「何か変なことが起きた」と無線で伝えていたが、セッション後にその件について問われると次のように答えている。「PUは大丈夫だった。1つのコーナーで少しだけパワーの出方が足りなかったけど、大きな問題ではなかった。続くこともなかったよ」「問題はラップタイム。マシンの感触は普通」「足りなかったのはラップタイムだ。すべては普通に感じていたし、この高地ではクルマが最高のフィーリングになることなんてないけど、特に変なところはなかった。とにかくタイムが出ていなかった」と続けた。「ターン1でチャンスを掴む」タイトル争いでノリスに14ポイント差をつけるピアストリは、日曜の決勝に向けて「スタートをしっかり決めて、そこからできることをやっていく。ターン1までは長いからチャンスはある。そこをうまく活かしたい」と意気込んだ。単発ペースの伸び悩みと高地特有の影響ピアストリのマクラーレンMCL39は、ここメキシコの高地環境でダウンフォース効率が低下しやすく、ノリスのマシンに比べてトラクションとターンインの安定性が不足している様子が見られた。PU出力のわずかな揺らぎもあり、特にQ3ではターン中盤での立ち上がり加速が伸び悩んだ。一方でロングランペースのデータは安定しており、決勝ではタイヤマネジメントとスタート直後の位置取りが鍵となる。長いストレートを活かし、序盤で上位勢の一角に食い込めるかが勝負のポイントだ。
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