マクラーレンのオスカー・ピアストリは、今週末のF1アゼルバイジャンGPフリー走行中に発生したイエローフラッグ無視の可能性についてスチュワードから調査を受けた。バクー市街地サーキットで行われたFP2で、イエローフラッグを無視した可能性があると判断されたピアストリは、同セッションを12番手で終えていた。判定を待つ緊張の時間を過ごしたが、最終的に科された処分は戒告にとどまった。
タイトルリーダーであるピアストリにとって、これは今季2度目の戒告となる。2週間前のモンツァでは、赤旗中にピットのファストレーンへ進入した疑いで調査を受けたが、このときも追加のペナルティは免れている。スチュワードの文書には次のように記されている。「マーシャルポスト1.2でイエローフラッグが提示され、パネル3のライトに緑色が表示された。ドライバーには、たとえイエローフラッグを直接見ていなくても、緑色のライトを見た場合にはイエローフラッグ下で必要な行動を取らなければならないと指示されている」「今回のケースでは、ドライバーはイエローフラッグが初めて提示された時点でマーシャルポスト1.2をすでに通過していたが、パネル3の緑色のライトは視認できていた」「緑色のライトがドライバーから見えるようになった直後、1秒未満でイエローフラッグは取り下げられた」「したがって技術的には規則違反が発生したことになる。しかしながら、上記のような情状酌量の事情があるため、科されたペナルティは戒告に軽減された」「これは過去の類似の事例と一致するものである」オスカー・ピアストリはアゼルバイジャンGPフリー走行で厳しい一日を過ごした戒告処分を受けたピアストリにとって、これは厳しい一日の締めくくりとなった。同じセッションでウォールに接触する場面もあり、さらにFP1ではチームメイトのランド・ノリスから大きく0.3秒も離されていた。一方で、マクラーレンは今週末にもコンストラクターズ選手権を決める可能性を残しており、フェラーリに対して9ポイント以上上回ればタイトル獲得が決まる。