レッドブルの顧問であるヘルムート・マルコは、2025年のF1ドライバーズタイトルをマクラーレンのオスカー・ピアストリがチームメイトのランド・ノリスを抑えて獲得すると予想した。今季のマクラーレンはコンストラクターズとドライバーズの両タイトル争いにおいて独走状態にある。シーズン残り10戦を前に、ノリスとピアストリの差はわずか9ポイント。一方で、最も近いライバルであるマックス・フェルスタッペンは97ポイントという大差で後方に位置している。
マルコは、フェルスタッペンの今季タイトル争いはすでに断念したと認めつつ、明確な有力候補がいると指摘した。「ピアストリには度胸があり、より安定していて、常に自分の力を最大限に引き出している」と彼はF1 Insiderに語った。現在のところ、ピアストリは今季6勝を挙げており、ノリスの5勝を上回っている。このわずかな差がランキングでの優位性につながっている。しかし実際の走行においても、オーストラリア人のピアストリはMCL39をより自在に操っているように見える。一方で、イギリス人のノリスは2025年仕様のマクラーレンに苦しんでいると広く報じられている。「ピアストリがノリスと比べてこれほど感情を揺さぶられているのを見たことがない」とマルコは続けた。「ノリスは1周の速さでは上かもしれないが、全体的にはピアストリが前にいると私は見ている」マルコ「フェルスタッペンはいまだトップ」RB21の欠点により、フェルスタッペンは2021年から2024年まで4連覇を果たした頃の結果を再現することはできていない。しかし今季でも、日本GPで見せた見事なポールラップと勝利のように、その卓越した才能を垣間見せる瞬間はあった。2026年の新規則導入を見据え、マルコはミルトンキーンズのチームが現在の問題点を改善できることを願っている。そして、それが実現すれば、彼はピアストリよりもフェルスタッペンに賭ける用意があるという。「ピアストリは素晴らしいキャリアを歩んでいて、年々成長している」とマルコは評価した。「昨年はサーキットによって大きな波があったが、もうそれはなくなっている」「だがフェルスタッペンはフェルスタッペンだ。ピアストリにはまだ長い道のりがある。本当に偉大なドライバーになれる可能性はあるが」