オスカー・ピアストリは、波乱の展開となった予選セッションでポールポジションを獲得し、マクラーレンチームの「完璧な作業」を称賛した。特に、自身がトラフィックを避けられるような戦略を立ててくれた点が大きかったという。Q1では角田裕毅とフランコ・コラピントのクラッシュによって2度の赤旗が出され、さらにQ2開始前にはオリバー・ベアマンが赤旗前にラインを通過していたかどうかの調査によりセッション開始が遅延するなど、土曜のイモラは序盤から波乱含みの展開だった。
トップ10によるQ3のシュートアウトが始まると、まずマックス・フェルスタッペンが最初のアタックで暫定ポールを獲得し、ピアストリは2番手に。しかし最終アタックでは、ピアストリが早めにコースインし、前を走る数台のマシンによる影響がありながらも、1分14秒670というタイムで最速を記録。フェルスタッペンをコンマ03秒上回り、見事ポールポジションを勝ち取った。イモラで今季3度目のポールを決めたピアストリは、マシンを降りた後のインタビューで、予選全体が決して簡単な展開ではなかったと振り返った。「素晴らしいセッションだった。けどとてもタフだった。赤旗や中断もあったし、タイヤもすごく難しかった」と24歳のピアストリは語った。「昨日の段階ではC6(ソフトタイヤ)は悪くないって感じだったけど、今日になって急に不安定な動きを見せるようになった」「それでもチームがすごく良い仕事をしてくれて、クルマをちゃんと“良い状態”に仕上げてくれた。週末を通じていろんなことを試していたけど、予選にはいい形で持ち込めたと思う」「最後のコーナーでは前に4台いたから決して完璧なラップじゃなかったけど、それでも十分なタイムが出た。チームの働きに感謝しているし、明日が楽しみだ」ピアストリ、イモラで自身3度目のF1ポールポジションを獲得最後のアタックで早めにコースインしたことについて、ポールが狙えると確信していたかと聞かれると、ピアストリは次のように答えた。「正直、最初に出るのはあまり嬉しくなかったけど、前のランでけっこうギャップが取れていたから、実際にはあまり変わらなかった」「もちろん、先に出るとスリップストリームが使えない。でも代わりに乱気流に巻き込まれることもない。それは確実に助けになったと思う」「僕たちはそういう作戦を選んだ。それが通用するだけの速さがあると思っていたし、自分たちのやり方を貫いた。チームはその実行を完璧にこなしてくれた」
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