F1ラスベガスGPの終盤、気迫の走りで4番手まで浮上していたオスカー・ピアストリは、F1のタイヤルールに不満を残した。残り6周でハードタイヤからミディアムタイヤに交換したピアストリは10位でチェッカーを受けた。それまでピアストリはマックス・フェルスタッペン、シャルル・ルクレール、セルジオ・ペレスに次ぐ4番手を走行していた。
18番手スタートからの急激なポジションアップは、レース中盤のセーフティカー中にコース上にとどまるという判断に負うところが大きかった。しかし、この判断によってピアストリは順位を上げたものの、最終的にはレース後半での運命を決定づけた。「セーフティカーのタイミングは、スタート時にミディアムタイヤを履いていたドライバーたちにとっては完璧だった」とピアストリは説明した。「オコンを見てみな。彼にとってそれが完璧に機能した」ピアストリはハードコンパウンドのタイヤでレースをスタートし、16周目に2セット目を投入した。F1ルールでは2種類のコンパウンドの使用が義務付けられているため、2度目のピットストップを余儀なくされた。しかし、レース中盤のセーフティカーでトラックポジションを上げたものの、集団が大きく広がることはなく、終盤に停止したときにその多くを譲ることになった。「2種類のコンパウンドを使うというルールが存在しないことを本当に望んでいたよ。ハードで最後まで走れたと思う」とピアストリは語った。「ペースはあったと思うので、残念だった」「クルマのペースは本当にいいサプライズだった。「クルマのペースには本当に驚かされました」と彼は付け加えた。予選は明らかに僕たちのペースを代表するものではなかったけれど、今日はおそらく予想以上に良かった」「だから、その差が何だったのかを理解する必要がある」ピアスはターン5でピエール・ガスリーに果敢に仕掛けるなど、オーバーテイクを連発してレースを活気づけた。さらにルイス・ハミルトン(メルセデス)ともバトルを展開したが、16周目に接触してパンクを喫した。ピアストリはすぐにトラブルに気づき、レーンに飛び込んでタイヤを交換した。「ちょっと気まずい感じだった」とピアストリはメルセデスのドライバーとの衝突について説明した。「僕たちにとっては、どちらもそれほどコーナーにコミットしていたわけではなかったし、お互いにギリギリにコミットしていた」「手を引こうと思ったけど、結局は真ん中で接触してしまった。それでパンクしてしまった」「正直に言って、それが僕たちのレースに悪影響を及ぼしたとは思わない」「そうだね、1ストップがうまくいったかどうかを見るのは興味深かった。「知るのは難しいけどね。ピエール・ガスリーと同じように、僕たちもカモにされていたかもしれない」「あのレースでは、多くの人にとって多くのことがうまくいかなかった。僕も同じ状況だったと思う」