ハースF1チームのルーキー、オリバー・ベアマンは、2025年F1メキシコGP決勝でキャリア最高位となる4位を獲得。初の「ドライバー・オブ・ザ・デイ」に選ばれ、レース後には「夢のような一日だった」と喜びを語った。決勝では9番手スタートから序盤の混乱を巧みに切り抜け、ジョージ・ラッセルやマックス・フェルスタッペンといった常連上位勢をオーバーテイク。ハースにとっては2018年オーストリアGPでのロマン・グロージャン以来となるチーム史上最高位タイの結果をもたらした。
「チームの努力が報われた。すべてが完璧だった」「クレイジーなレースだった」とベアマンはレース後に語った。「たくさんのポイントをチームに持ち帰ることができて本当に嬉しい。戦略も完璧で、マシンの感触も素晴らしかった。チーム全員が最高の仕事をしてくれた」「マックスとサイド・バイ・サイドで走るなんて、本当にクールな気分だった。彼は僕がF1を見て育ってきた存在だからね。だから今日の自分の走りを誇りに思うよ」「運ではなく実力で得た4位」ベアマンは、今回の結果が偶然ではないことを強調した。「この順位は運じゃない。僕たちはレースペースでそこに居続けるだけの速さを持っていた。予選では上位に届かなかったけど、決勝では実力でそこに立てた。最高の仕事をしたと思う。早くチームのみんなに会って、大きなハグをしたいよ」フェルスタッペンとの攻防を「怖かったけど譲らなかった」6周目、前方でルイス・ハミルトンとフェルスタッペンが3位争いを繰り広げる中、ベアマンはチャンスを逃さずフェルスタッペンを抜き去り、4位へ浮上。ハミルトンに10秒ペナルティが科されたことで最終的に3位相当の走りを見せた。「前の状況が全部見えていたから、“安全に行こう”と思ってた。正直に言うと、ちょっと怖かった。でもサイド・バイ・サイドになった時、僕のほうがノーズが前に出てたから、絶対に譲らないと決めた」「前を走っていたときは、“彼らのほうが速いんじゃないか”って心配もあったけど、実際はしっかり抑えてギャップも築けた。最高にハッピーだし、チームを本当に誇りに思う」ハースにとって歴史的な一戦この4位は、チームとして7年ぶりとなるトップ5フィニッシュ。戦略、タイヤマネジメント、そしてドライバーの成熟した判断がすべてかみ合った結果だった。ベアマンは序盤の混乱を冷静に読み、接触を避けつつも確実にポジションを上げた。フェルスタッペンとの接近戦では一歩も引かず、レース終盤まで一定のペースを維持。戦略的な判断も的確で、チームの指示を的確に実行したことがこの結果に直結した。ハースにとっては、マシンの信頼性と戦略遂行能力が結果に結びついた貴重な週末となった。ルーキーとしての勢いだけでなく、ベアマンの冷静さと判断力が光ったレースだった。 この投稿をInstagramで見る FORMULA 1®(@f1)がシェアした投稿
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