オリバー・ベアマンは、F2チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリが来年、自分と一緒にF1グリッドに並ぶ「資格」があることに疑いを持っていない。ベアマンは、いつかF1でアントネッリとタイトルを争う日が来ることを期待している。オリバー・ベアマンはジュニア時代から注目を集め、今シーズン初めのサウジアラビアGPでのフェラーリによる代役F1参戦では主役を演じた。そしてこのほど、2025年にハースF1チームからフルタイムのF1デビューを果たすことが発表された。
現在、プレマでベアマンとF2でチームメイトを組んでいるアントネッリも、近い将来の昇格が噂されている。支援者のメルセデスは、モータースポーツのランキングを急速に駆け上がらせたアントネッリの対応力と、最近のF1マシンでのテストに感銘を受けている。アントネッリの将来について、ベアマンはSky Sports F1のインタビューで「僕たちは常に互いをフォローし、同じようなタイミングでステップアップしてきた。僕はキミのことを長い間知っている。F4では少しレースをしたし、シミュレーターではたくさんレースをした。そして今はF2でチームメイトだ」と語った。「彼もF1に参戦することを願っている。彼はそれにふさわしいからだ。いつか彼と一緒に世界選手権を戦いたいと思っている。それが僕たち二人が目指す道だと思うからね」アントネッリがどうなるのか、そして現職のジョージ・ラッセルと並んでメルセデスの一員となるのかどうかはまだわからないが、確かなのは、ベアマンが来季はハースF1チームでエステバン・オコンとコンビを組むということだ。3月に体調不良のカルロス・サインツJr.に代わりジェッダで素晴らしいポイントフィニッシュを達成したことに続き、これはいつかフェラーリの赤いマシンでこのスポーツの頂点に立つという彼の夢に向けた次のステップとなる。「フェラーリは、もちろんレースやF1の世界において、世界で最も象徴的なブランドのひとつだと思う」と2025年からシャルル・ルクレールと新加入のルイス・ハミルトンを擁するスクーデリア・フェラーリについてベアマンは語った。「マシンを描くなら赤だ。レース、勝利、成功、そして素晴らしいドライバーたちの代名詞ともいえるブランドだ」「まず第一に、フェラーリでデビューできたことは、とても長い間実現していなかったことだし、最年少のフェラーリドライバーになったことは、僕にとってとても特別なことだ」「もちろん、僕は世界選手権で優勝したいと思っている。そして、それをフェラーリで実現することが僕の夢だ。彼らは2021年からずっと僕をサポートしてくれている。彼らは早い段階で僕を見出してくれた。そして僕を信頼し、ジェッダでステアリングを握らせるだけでもフェラーリ側にとっては大きなリスクだった」「それは彼らが僕を信じ、僕の能力を信頼している証拠だ。そしてもちろん、いつかチャンピオンシップを勝ち取りたいと思っている。特にフェラーリでね」今年のF2は全14戦が予定されており、そのうち10戦が終了した時点で、アントネッリはランキング7位につけ、チーム内での戦いをリードしている。一方、サウジアラビアのイベントを欠場したベアマンは15位だ。両ドライバーはこれまでに開催された20レースでいずれも表彰台の頂点に立っており、ベアマンはレッドブルリンクのスプリントレースで、アントネッリはシルバーストンのスプリントレースとハンガロリンクのフィーチャーレースでそれぞれ優勝している。