日産は25日、高性能スポーツブランドである「NISMOロードカー」事業を拡大すると発表した。また、この戦略の基盤となる「NISMOロードカー」の車種ラインアップ拡充を支えるために、「NISMOロードカー」の企画・開発にかかわる機能を、日産グループの特装車両を手掛けるオーテックジャパン内に設立した。
日産は、ニッサンブランドのワクワク感と革新性を一層高める高性能スポーツ・サブ・ブランドとして、2013年に「NISMO」ブランドの日産商品ラインアップへの適用を始めた。「NISMOロードカー」は、モータースポーツ活動から得られた多くの知見を、その運動性能やスタイリングに具現化し、かつ、より多くのお客さまにそのダイナミックでスポーティな走行をお楽しみ頂けるように、信頼性や耐久性を日産純正品質で保証したファクトリーカスタムカー。2013年1月の「ジュークNISMO」を発売以来、好評を得ており、現在、日本では5車種(「NISSAN GT-R」、「フェアレディZ」、「ジューク」、「ノート」、「マーチ」)、グローバルで7車種(左記に加え「セントラ」、「パトロール」)を展開している。今後日産は、「NISMOロードカー」を更に幅広く、各市場のコアとなる新たなセグメントにもバリエーションを広げていく。その結果、「NISMO」ブランドの投入市場も、従来の日本、北米、欧州、中近東から、更に広げてグローバルに展開していくとともに、各地域における販売車種ラインアップも拡充する。これにより、年間販売台数は、現在の1万5千台から将来的に大幅に拡大していく。今回新たに設立された「ニスモ・カーズ事業部」には、日産、オーテックジャパン、ニスモ、その他日産グループの人財を結集した組織であり、従来以上に魅力的な商品をスピーディに開発することを目指す。また、同事業部にはマーケティング機能も備え、日産はもちろん、ニスモとも連携しながら、日産の販売店やショールームにおける「NISMOロードカー」への接触機会の拡大や、購入後のお客さまに車を更にお楽しみ頂く体験機会についてもグローバルに拡大していく。オーテックジャパンとニスモの社長兼最高経営責任者を兼務する片桐隆夫は「NISMOは日産自動車のコアバリューをさらに高めるサブ・ブランドであり、日産グループの英知を結集して取り組むことで、いままで以上にお客さまに日産車を楽しんでいただけると確信している」と語った。