日産自動車は、11月22日と23日にサウジアラビアのリヤドでダブルヘッダーイベントとして開催されたABB FIAフォーミュラE選手権シーズン6の開幕戦に参戦した。22日(金)に行われた開幕戦では、8位グリッドからスタートしたオリバー ローランドが決勝で4位にポジションを上げてフィニッシュし、ポイントを獲得した。昨年ドライバーズランキングで2位になったセバスチャン ブエミは、マシントラブルでリタイアとなった。
23日(土)に行われた第2戦では、ブエミが新たに採用したシングルモーターシステムのパワートレインの速さを予選で示し、2位グリッドを獲得した。決勝レースでは他車と接触してスピンし、最終的に12位でフィニッシュした。ローランドは16位グリッドから力強く順位を上げて5位でフィニッシュし、2戦連続でポイントを獲得した。「フォーミュラEの競争レベルは新しい次元に入り、今週末は絶え間ない戦いが繰り広げられました。望んでいた結果は得られませんでしたが、予選結果とレースペースが良かったのはポジティブなポイントです。ブエミは上位で走りましたが、不運にも他車と接触してしまいました。ローランドは2戦とも素晴らしいレースを展開し、今後も楽しみです」と日産のグローバルモータースポーツダイレクターであるマイケル カルカモは語った。第3戦は、1月18日にチリのサンティアゴで開催される。「次戦までは少し時間があるので、開幕戦でのすべてのデータを慎重に分析し、改善できる点を確認します。チリは、日産が初めてフォーミュラEのポールポジションを獲得した大会です。再び同様のパフォーマンスを見せられることを楽しみにしています」と日産e.damsチーム監督であるグレゴリー ドリオは語った。セバスチャン ブエミ「この週末は、残念ながら思ったようなレース展開にはなりませんでした。第2戦の予選で最前列を確保できたのは嬉しかったですが、他車にスピンさせられたことで台無しになりました。フォーミュラEのレースはとても短いので、ポジションを回復するのは非常に難しいです。ただ、マシンのスピードがとても速かったことはポジティブな結果でした。チリではその速さを結果に変えることに集中します」オリバー ローランド「第1戦、第2戦とも予選の結果はそれほど良くありませんでしたが、決勝ではトラブルもなく、順位を上げることができました。この週末のマシンには満足しています。もちろん表彰台に立ちたかったですが、予選の結果を改善できれば、きっとそこに届くでしょう。第3戦を楽しみにしています」