ロシアのウクライナ侵攻によってF1ロシアGPが中止される可能性があるという推測のなかで、ニキータ・マゼピンは状況についてコメントした。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナ東部の親ロ派勢力が支配する「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立を承認し、ドンバス地域への軍事作戦を命じて侵略を開始。戦争の危機に陥っている。
ロシアがウクライナに宣戦布告したことで、F1などのスポーツはイベントを他の場所に移すよう圧力をかけられている。 9月に開催されるF1ロシアGPがキャンセルされる可能性があるとの憶測の中で、F1で唯一のロシア人ドライバーであるニキータ・マゼピンは状況について述べた。ニキータ・マゼピンは、F1ロシアGPが予定通り9月に開催されることを期待しており、スポーツと政治を分離しなければならないと説明した。 ロシアとウクライナの戦争とそれがロシアグランプリに与える影響についての彼の見解を尋ねられたニキータ・マゼピンは「僕たちとF1との理解では、レースは開催される」とSky Sportsに語った。「きっとそこで僕私に会えるだろう。僕は常に政治のないスポーツの大きなサポーターだ。今日僕はバルセロナにいる。新しい車を運転することの興奮と実際に関与することの興奮を言葉で伝えることはできない。この新しい車の開発では、写真を見て、そのカーボンコピーを物理的に見るのは素晴らしいことだ」しかし、ウクライナに対するロシアの攻撃のために、F1ロシアGPは実際にキャンセルされる可能性があり、宣戦布告の後、F1公式チケットサイトは、F1ロシアGPを非表示にした。また、米国や英国を含むいくつかの国がロシアに制裁を課し、UEFAやF1などの主要なスポーツ組織にモスクワからスポーツを遠ざけるよう圧力をかけている国もある。また、ニキータ・マゼピンのSNSには誹謗中傷も書き込みも殺到している。ロシアが2022年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝戦を国内で開催できるかどうかについても憶測が飛び交っており、疑わしいのはF1ロシアGPだけではない。チャンピオンズリーグは、5月中にサンクトペテルブルクで開催される予定となっている。英国のボリス・ジョンソン首相は、モスクワに対する制裁措置を発表した後、英国議会で、ロシアはUCL決勝戦の開催を取りやめるべきであるとの意見を明らかにした。ただし、いずれのイベントのキャンセルについても、現時点では正式な発表はない。また、ハースF1のチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、2022年F1マシン『VF-22』に引き続きロシア国旗にインスパイアさらたカラーリングを採用したことで“問題”に直面する可能性があると認める。ロシア人のニキータ・マゼピンがステアリングを握り、彼の父親の会社であるウラルカリがタイトルスポンサーを務めるハースF1は、昨年、白・青・赤のロシアのトリコロールをベースにしたカラーリングをマシンを施している。物議を醸しているロシアのカラーリングについて質問されたギュンター・シュタイナーは「我々は政治には関与いていない」とコメント。「当然ながら、他の皆と同じように、我々は今世界で起こっていることすべてを見ている。何か問題があれば対応させてもらう。「しかし、我々は今、そのいずれにも関与していないことをうれしく思う。そして、それについても何もできない」「我々は政治ではなくスポーツをしている」