ハースF1チームのニキータ・マゼピンは、世間の見方は時間とともに変化し、結果を改善すれば自身の評価も変わっていくと信じていると語る。F2をランキング5位で終えたニキータ・マゼピンは、グリッド後方に沈むハースF1チームでデビューすることで予め難しいものになることは予想できた。だが、F1デビュー決定後にソーシャルメディアに投稿した動画が大炎上した。
元々、ニキータ・マゼピンは、F2で出場停止まであと1点となる11点のペナルティポイントを科された危険な走り、トラック外での行為が問題されており、さらにハースF1のタイトルスポンサーを務めるウラリカリの役員である父親のドミトリー・マゼピンの豊富な資金によるF1シート獲得とも相まって、デビュー前から“悪童”のイメージが定着した。そして、F1デビューを迎えても、プラクティスではスピンを繰り返し、予選では“紳士協定”を破ったとしてライバルから非難され、デビュー戦では単独クラッシュを喫するなど、コース上のパフォーマンスで世論を味方につけることができず、22歳のニキータ・マゼピンは、否定論者に注意を払っていないが、自身への認識を変えるには時間がかかるだろうと認める。「ご存知のとおり、過去10年間で非常に大きくなっていこう、ソーシャルメディアの観点から誰もが良い時も悪い時も経験している」とニキータ・マゼピンは語る。「今では愛されていた人でさえ、ある時点で嫌われていまう。ソーシャルメディアがこのスポーツに付属しているものであるのは間違いないし、ある種、人々が善と悪のために使用できるプラットフォームだ」「そして、僕はずっとソーシャルメディアが自信を得るために行く場所ではないことを知っていた、でも、僕はとにかく自分がしていることに集中し続けている」「F1で過ごす年月と結果が良くなってくれば、状況は変わると確信している」「確かに、それはスムーズなライドではなかったけど、人生が最も激しいときが最も学べるときだ」「自分のレーシングキャリアには非常に成功した年がたくさんあったけど、同時にかなりチャレンジングな年があった。そのような困難な時期から得られる強さは、勝っているときよりもはるかに強力だ」「モータースポーツでは、多くのことが心理戦に関するものだし、結局のところ、僕は人間なので、そのような瞬間は僕を強くしてくれた。あなたやこれを読んでいる人々と何ら変わりはない」ニキータ・マゼピンは、まだリーダーと同じラップでグランプリをフィニッシュすることができていない。チェッカーフラッグに到達した3レースを2周のラップダウンで終えている。だが、ポジティブなのは、ここから良くなることしかないことだ。「僕と僕の近くにいる人々はまさにそういう見方をしている」とニキータ・マゼインは語る。「良くなっていくだけだし、この時点から良くなるだろう。結局のところ、それが人生とスポーツの目的だ。課題に直面し、それらを克服する。だから、人々はそれを見るのが好きなんだ」「誰もが問題なく過ごしていたら、日曜日に起きてレースを観戦することに意味はあるだろうか?」