ハースF1で今年デビューを果たすニキータ・マゼピンは、F1昇格に貢献した財政的な支援に関係なく、F1で“自分自身を証明する”ことを決していると語る。ニキータ・マゼピンは、2016年に17歳でフォース・インディアで最初のテストを経験し、その後、2019年にはメルセデスF1からバルセロナテストに参加。また、メルセデスの2017年F1マシンを購入し、世界中のサーキットでプライベートテストを実施。その費用は約45億円とも言われている。
2018年にGP3で故アントワーヌ・ユベールに次ぐランキング2位で終えたニキータ・マゼピンは、FIA-F2での2年目となる2020年にランキング5位でフィニッシュし、F1スーパーライセンスを取得。2021年のハースF1チームでのF1デビューが決定した。ハースF1チームは3月4日(金)にマシンカラーリングの発表とともにロシアの肥料会社ウラルカリがタイトルスポンサーに就任したことを発表。ウラリカリの大株主は、ニキータ・マゼピンの父ドミトリー・マゼピンに他ならない。ウラルカリは、2018年シーズン中にフォース・インディアを買収するために入札したが、ローレンス・ストロールが勝ち取った。その後、入札プロセスを担当した管理者に対して法的措置を取り続けたが、最終的に敗訴している。財政支援について質問されたニキータ・マゼピンは「興味深い質問だ」とコメント。「F1は競歩ではない。実際、F1に到着するためには物事のパッケージが必要だ」「すべてのドライバーは、何らかの方法で特定のパッケージを取得している。F1チームに入るには、周りにチームが必要だ」「批判に対処しなければならないドライバーは僕だけではないけど、それほど気にしていない。僕は家族や父親を誇りに思っているし、否定的に受け止めてはいない」「また、F1で自分自身を証明しなければならないのは挑戦であり、僕はそれを成し遂げようとしていることも付け加えたいと思う」それでも、ニキータ・マゼピンは、限られたテストと短縮されたプラクティス時間は、彼自身のような新人がスピードを上げるために急な挑戦に直面することを意味すると警戒する。「明らかに簡単な年になることはないだろう。F1のどの年も簡単だとは思わないけどね」とニキータ・マゼピンは語った。「それでも、テストの量が最も少なく、FP1とFP2が短縮されたレース数が最も多い年は、ルーキーにとっては厳しい要素になると思う」「でも、リアルな挑戦だし、実際に取り組むことを楽しみにしている」
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