NASCARは、2023年シーズンに先立つ、ロス・チャステインの“壁走り”走行をすべてのトラックで正式に禁止した。トラックハウス・レーシングのドライバーであるロス・チャステインは、2022 年にマーティンズビルで開催されたNASCARカップ・シリーズのプレイオフ準決勝の最終コーナーで壁に車をこすりつけながら加速。5台をごぼう抜きにして5位でフィニッシュした。
テレビゲームからヒントを得たというこの走法は広く称賛されたが、NASCARはオフシーズンの間にこの作戦を調査することを決定し、最終的に2022年のチャンピオンとなったジョーイ・ロガーノもこの作戦の禁止を望む一人であった。2月5日のエキシビションレース「クラッシュ」、そしてその2週間後の公式開幕戦「デイトナ500」から、この動きはすべてのサーキットで禁止されることになった。今後は危険な行為とみなされ、これを試みたドライバーにはタイムペナルティが科されることになる。この技は、一か八かの賭けを意味する「ヘイルメリー(Hail Mary)」とチャステインの故郷フロリダのスイカ農家の家柄をもじって「ヘイルメロン(Hail Melon)」と命名されていた。UNBELIEVABLE!@RossChastain floors it along the wall to go from 10th to 5th and advance to the CHAMPIONSHIP! #NASCARPlayoffs pic.twitter.com/9qX3eq7T6h— NASCAR on NBC (@NASCARonNBC) October 30, 2022