バレンティーノ・ロッシが接近戦の末に2位獲得ビニャーレスは果敢な攻めとロング・バトルを見せるも11位晴天に恵まれたサーキット・オブ・ジ・アメリカズ (COTA)でMonster Energy MotoGPのバレンティーノ・ロッシが魂を込めた走り。最終ラップまでトップ争いを展開し、僅差の2位でチェッカーを受けた。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスも同様にハイペースを見せていたが、ジャンプスタートのペナルティで順位を下げて11位となった。
優勝を目指すためには序盤から積極的にプッシュしていかなければならないと考えていたロッシ。予定通りに絶好のスタートを切ってタイトな左の第1コーナーへ向かってダッシュし、M・マルケスを追撃しながら後方のC・クラッチローを巧みに抑えて2番手のポジションを確保した。数ラップ後にはクラッチローが転倒したため後続との差がさらに拡大。この時点でマルケスはすでに3秒ほどアドバンテージを広げていたが、ロッシは決してあきらめようとはしなかった。タイヤの温存に注意を払いながら懸命にプレッシャーをかけ続けると、残り12ラップではトップ走行中のマルケスが転倒。これでロッシがついにトップに躍り出た。このあとはA・リンスが後方から徐々に差を詰め、残り5ラップではついに背後に迫り2台の一騎打ちへと発展。1ラップ後にはリンスに先行され、ロッシが再びパスを試みるも成就せずに逆に0.5秒差をつけられてしまった。この差を取り戻そうと最後まで攻め続けたロッシは、残り2ラップ、コーナー立ち上がりではらんでさらに傷を広げる。しかしそれでもあきらめず、最終ラップではペースを上げてリンスに襲い掛かる執念を見せたがとうとう届かず2番手となった。ビニャーレスは6番手で第1コーナーへ進入後、A・ドビツィオーゾと競り合い、1ラップ目を終える時点で7番手に後退。そのあとさらにフランコ・モルビデリにも先行されて8位となったところで、ジャンプスタートのペナルティを警告されてしまう。このときに長めのペナルティ・レーンを走り、さらに次のラップでピットレーンに入ったため、ついには19番手まで順位を下げてしまうこととなった。ビニャーレスはここからハイペースで挽回を図ると次々に順位を上げてゆく。そしてH・シャーリンをパスして16番手とポイント圏内に迫り、さらに前方の集団より1秒速いタイムで周回を続けると4秒差を縮めて14番手、さらに5秒差を詰めて12番手、さらにもう1台パスして11位を獲得した。トップとの差は34.077秒となっていた。この結果、ロッシはランキング2位に浮上してトップにわずか3ポイント差。ビニャーレスはトップから40ポイント差の12位。ヤマハはコンストラクターズ・ランキングで2位タイ。Monster Energy Yamaha MotoGPもチーム・ランキング2位につけている。次回は3週間後、スペインはヘレス・サーキットでヨーロッパラウンドがスタートする。モルビデリが自己ベストの5位獲得クアルタラロも7位に入りトップルーキーに返り咲きPETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのフランコ・モルビデリとファヴィオ・クアルタラロがそれぞれ5位と7位を獲得し、ともにMotoGP自己ベストの成績。前日とは打って変わって晴天に恵まれたオースティンはCOTA。モルビデリはグリッド10番手からすぐさま8番手へ上がり、6ラップ目までに5番手に浮上。これをチェッカーフラッグまでキープし、MotoGPで自己最高の成績を獲得した。チームメイトのクアルタラロはスタートで出遅れて4ラップ目までに3つポジションを下げたが、そこから調子を上げて挽回し、7位でゴールした。この結果、クアルタラロは合計17ポイントでランキング10位、モルビデリは合計16ポイントでランキング11位となっている。Monster Energy Yamaha MotoGPバレンティーノ・ロッシ (2位)「マルケスが転倒したときに'必ず勝てる'と自分に言い聞かせていたので、優勝を逃したことは非常に残念です。リンスが追い上げてきたとき、私も全力でプッシュし続けて毎ラップでハイペースを維持していましたが、最後は彼のほうが優っていました。私もよく乗れていたのですが、彼をパスすることはできませんでした。とても長い間、優勝から遠ざかっているだけに悔しさが残りますが、ここまでできることを証明できたので次回またチャレンジします。そのなかでも良かったことは、できることをすべて試し、いいレースをして、長くトップをキープできたことです。限界まで攻めていたので残念ながらミスもありましたが、もしもすべてが完璧にできていたとしたら最終ラップでもう一度トライできたかもしれません。だから気持ちは複雑です。優勝を逃したことは非常に残念。でも充実したウイークを良い結果で締めくくることができたと思っています。最終ラップも良かったのですが、つまらないミスはしたくありませんでした。20ポイントはとても大切ですからね。私たちは今シーズンとても好調で、マシンも良くなっているので、これからも何度もトップ争いができると思います」マーベリック・ビニャーレス (11位)「ペナルティを少し勘違いしてしまいました。でもそれ以外はとても順調な1週間だったと思っています。決勝でもペースが良く、2分04秒台を楽に出せていたのです。今回はこのようなことになりましたが、次回ヘレスでは挽回できるよう、また全力でプッシュしていきます。今日はスタートでミスをしてしまいました。グリッド上でエンジンが熱くなっていて、クラッチがつながって動いてしまったのです。決勝走行中の好調ぶりを振り返れば、より一層、悔しい気持ちになってしまいます。ペナルティの可能性には気づいていて、ロングラップをしなければならないと思っていたのですが、次の瞬間に'ライド・スルー'のボードが出たので'それでもいいよ'という気持ちでやり直しました。そんななかでもマシンがとてもよく走ってくれました。決勝用セッティングがしっかりできていたのです。これからも全力で作業を続け、スタート時の最善のシステムを探します。実際のところスタート自体は悪くなかったしポジションを下げることもなかったのですが...。次回に賭けます」マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)「今日はチームのなかで明暗が分かれる結果になりました。バレンティーノは優勝を目指して最後まで全力で戦いました。チームにとって、そしてとくに彼自身にとって、ほんのわずかの差で届かなかったことはとても残念ですが、あれほどの熾烈なバトルの末に2位を獲得したことは収穫です。これからの私たちの仕事にも大きな励みになります。一方で、MotoGPでは些細な失敗から雪だるま式に...
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