Monster Energy Yamaha MotoGP、ドーハで5位と7位Monster Energy Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシが22ラップを全力でプッシュし、予選グリッドから9つ順位を上げて5位を獲得。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスは終盤で離されて7位となった。
バレンティーノ・ロッシはグリッド14番手からスタートしたが、ファビオ・クアルタラロがピットレーンからのスタートとなっていたため、第1コーナー進入時点で13番手。オープニングラップのなかでもうひとつ上げ、そのあと続いてF・バニャイア(ドゥカティ)とA・エスパルガロ(アプリリア)をパスしてトップ10に浮上した。追撃はさらに続き、まず中上貴晶(ホンダ)をとらえ、次にトップグループに加わるべくチームメイトのマーベリック・ビニャーレスを追って行く。しかし残り10ラップ目にフランコ・モルビデリに抜かれると、レース終盤戦のためにタイヤの温存が重要であることを十分に承知しながらもバレンティーノ・ロッシは身体を伏せて懸命のプッシュ。そして2ラップ後、スリップストリームを利用して第1コーナー進入で抜き返すことに成功した。これがきっかけとなって、さらにペースを上げたバレンティーノ・ロッシは15ラップ目でマーベリック・ビニャーレスをパス。さらにyッヨアン・ミル(スズキ)とダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)を抜き去り、ついには5番手まで浮上した。1分55秒台のハイペースで周回を続けるも、これ以上のポジションアップはならず、そのまま5位でチェッカー。トップとの差は0.6秒だった。一方のマーベリック・ビニャーレスはポールポジションからスタート後、第1コーナーで6番手へ後退。懸命にリズムをつかもうとするなかで、さらにふたつ下げて8番手となった。ここから挽回を開始すると4ラップ目には中上をとらえ、さらにカル・クラッチロー(ホンダ)に照準。しかしすぐさま勝負をかけることはせず、タイヤの温存を図りながら次のチャンスを待つことにした。そして終盤戦を迎えるとふたつのセクションでベストタイムを記録するなどペースを上げ、ついにはトップグループに接近。このあとバレンティーノ・ロッシに抜かれるも、残り3ラップと2ラップでは自己ベストを更新しながら前との1.3秒差を縮めようと最後まで懸命の走り。しかしとうとう追いつくことはできず、トップから2.481秒差の7位でゴールラインを通過した。次回は3週間後の3月29日~31日、アルゼンチンのTermas de Rio Hondo で行われる。PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team、デビュー戦でポイント獲得ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われた2019シーズン開幕戦でマレーシアのチームとして初めてMotoGP参戦を果たした。フランコ・モルビデリが11位に入り、ポイントを獲得した。フランコ・モルビデリのチームメイトのファビオ・クアルタラロはグリッド上でのミスによってピット・スタートとなっていたが、ここから挽回して16位でゴール。ポイント獲得はならなかったが、自身のMotoGPデビュー戦で印象的な走りを見せた。ファビオ・クアルタラロは予選5位を獲得してグリッド2列目に並んでいたが、ウォームアップラップ開始直前にエンジンをストールさせてしまったためピットレーンからのスタートを強いられた。ここから懸命の挽回を図り、3ラップ目には1分55秒039のファステスト・ラップを記録するなど好調ぶりを見せ、最後尾から16位へ上げてチェッカーを受けた。 フランコ・モルビデリは第1戦を終えてランキング11位。ファビオ・クアルタラロは次回3月31日に行われる第2戦アルゼンチンGPで再度ポイント獲得を目指す。Monster Energy Yamaha MotoGPバレンティーノ・ロッシ (5位)「昨日から今日にかけて、セッティング変更を行うためチーム全員がハードワーク。また決勝のためのいくつかの調整も行いました。その結果、良い仕事ができ、良いレースができて満足しています。マシンのフィーリングもとても良くなっていて、後方からの挽回をエンジョイすることができました。そして5位まで上がり、しかもトップにコンマ6秒差まで近づくことができたのですから悪くないと思います。私たちはこのサーキットでいつも好成績を残してきました。今回は表彰台獲得を目指すも、それには及びませんでした。このあともハードワークを続けていきます」マーベリック・ビニャーレス (7位)「スタートでウイリーしてしまい、フルスロットルを維持することができずラインを外してしまいました。レース中盤でも1分55秒台前半が出ており、単独走行ならこのようなハイペースをキープできるのですが、他のライダーの後ろに近づくとリアが十分にグリップしてくれなくてオーバーテイクが難しくなるのです。チームも私自身も改善、改良を追求するためにハードワークを続けなければなりません。どこを改善すべきかがわかったことが今日の収穫。そしてそのことがとても重要だと思っています」マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)「昨日の予選が終わったあとは、バレンティーノのフィーリングを上げられるようなマシンを作るためにチーム全員で懸命に仕事に取り組みました。結果的に彼が本当に頑張ってくれて、大集団のカオスを潜り抜けて5位を獲得することができました。グリッド14番手からここまで挽回し、しかもトップにコンマ6秒差まで近づいたことは非常に大きな成果です。一方、マーベリックはポールポジションを獲得しながら、それを生かすことができませんでした。中盤から終盤のリズムはとても良かったのですが、誰かの後方についたときにリアタイヤが十分に機能してくれませんでした。こうしたことがなぜ起こるのか、これから原因を探っていきます。開幕戦にチームとして期待した成績には届きませんでしたが、今後の課題を提示してくれました。もう一度チーム一丸となって、このレースから学び、次につなげたいと思います」PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamフランコ・モルビデリ (11位)「今日のレースはふたつのパートに分かれていたと思います。前半は、スタートは悪かったけれども全体にうまくできていました。序盤の遅れをすぐに挽回し、トップグループについて行きながらタイヤもしっかり制御できていたからです。リアタイヤについては、他の多くがミディアムだったのに私はソフト・コンパウンドを選んでいて、これは失敗でした。何とか最後までもたせようと必...
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