ヤマハは、MotoGP オーストラリアGPの決勝で、マーベリック・ビニャーレスが今シーズン初優勝を成し遂げた。予選2番手フロントローに並んだビニャーレスは、スタート後の第1コーナーで10番手へ後退。1ラップ目が終わるころから少しずつ順位を挽回し、3ラップ目で8番手に上がったあとは、そのまましばらくポジションをキープした。
6ラップ目にはヨハン・ザルコとM・マルケス(ホンダ)が接触するアクシデント。幸い、これに巻き込まれなかったビニャーレスは、その間にも順調にアタックを続けていた。そしてするするとすり抜けて、8ラップ目にはついにトップに浮上。そこからは身体を伏せて前日と同様の強さを再現し、1分29秒台で周回を重ねながら後続を引き離していった。レース終盤には4秒ものリードを築き、最後の5ラップは少しリラックスする余裕も。そしてひとつのミスもなくゴールまで走り切り、1.543秒のアドバンテージをキープして優勝を果たした。一方のロッシはグリッド7番手から好スタート。1ラップ目で好位置につけると、まもなくA・リンス(スズキ)をパスして5番手に上がった。早々に集団の先頭まで出たいところだったが、ザルコとJ・ミラー(ドゥカティ)の接触に巻き込まれて6番手へ後退。6ラップ目の第1コーナーでザルコとマルケスが接触して戦線を離脱すると、このあとトップ争いはますますヒートアップした。ビニャーレスが8ラップ目でトップに浮上したとき、ロッシもその後ろについて行こうとしたが、A・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)とバトルする間にチャンスを逸して一歩、後退。さらにA・イアンノーネ(スズキ)とのバトルで時間を費やしたあとは、5台による2位争いのなかで懸命にポジションアップを図ることとなった。激しい接近戦のなかで5番手まで後退することもあったが、ロッシは決してあきらめることなくプッシュし続ける。そして残り8ラップでは、一旦グループの先頭まで出て2番手につけたものの、6番手へ後退してしまう。このあと最後の3ラップで再度トライしたがポジションアップはならず、ビニャーレスから5.132秒遅れて6位でチェッカーを受けた。この結果、ロッシはランキング3位をキープして2位に15ポイント差。ビニャーレスは4位をキープし、ロッシとの差を15ポイントに縮めた。コンストラクターズ・ランキングでヤマハは、2位に44ポイント差の3位をキープ。チーム・ランキングではMovistar Yamaha MotoGPが、トップに16ポイント差と迫る2位につけている。次回は11月2日~4日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで開催される。Monster Yamaha Tech3 ポテンシャルをアピールするも結果につながらず予選で自己ベストのグリッドを獲得したハフィス・シャーリン。決勝では好スタートのあと13番手に後退したが、2ラップ目には上位グループを上回るスピードで追い上げ、ひとつ、またひとつとポジションを上げていった。そして6ラップ目には8番手へ浮上して今季最高の結果をつかみとるかに見えたが、19ラップ目に転倒を喫してリタイアとなった。一方、シャーリンのチームメイトのヨハン・ザルコは予選2番手、フロントローから絶好のスタート。しかしオープニングラップの混戦のなかで9番手まで後退してしまう。そこから懸命の挽回を試み、ついにはトップグループに追いついたが、M・マルケス(ホンダ)をとらえようとした第1コーナー進入でハードに攻めすぎて転倒。そのままリタイアを余儀なくされた。Movistar Yamaha MotoGPマーベリック・ビニャーレス (優勝)「まさにベスト・フィーリング! 最高の喜びです。今シーズンはずっと暗闇のなかを走ってきましたが、今日突然にそこを抜け出し、光に包まれました。今までは自分のポテンシャルを十分に発揮することができませんでしたが、今日はそれができたのです。ここオーストラリアでの優勝はいつも本当にうれしいもの。最高のサーキットだと思っているので、ここでトップを走るのは最高の気分なのです。長い間、優勝できなかったヤマハが、ここでそれを止められたこともとても¥良かったと思っています。今日の決勝は、昨日のフリープラクティス第4セッションと同じように好調に走ることができました。マシンのフィーリングが素晴らしかったので、中盤ではずっと1分29秒台をキープすることができました。タイヤが最後までもたないことはわかっていたので、この間にできるだけアドバンテージを広げようとしていたのですが、もちろんそう簡単なことではなく、何度か危ない場面もありました。それでも何とかトップをキープして走り切ることができ、今は本当に信じられないような気持ちです。チームのみんなにお礼を言わなければなりません。彼らがこの優勝のために懸命に努力してくれたのです。これからもベストを尽くし、良い方向へ進めるようトライを続けます。次のマレーシアでどんなことが待っているかわかりませんが、集中力とモチベーションを高くもち続けてがんばりたいと思います」バレンティーノ・ロッシ (6位)「残念ながら、オープニングラップからすでにフロントがスライドし始めていました。できるだけスムースな走りを心がけてタイヤをコントロールしたかったのですが、15ラップ目ごろからは、左コーナーの立ち上がりでスピンが激しくなり、苦しい状況になってしまいました。この原因を究明し、解決しなければなりません。マーベリックの優勝は、チームとヤマハに大きなモチベーションを与えてくれました。最高にうれしいニュースです」マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)「何というスリリングでドラマティックなレースでしょう! マーベリックはフィリップアイランドでいつも強さを発揮しますが、今年もそのようになりました。ウイークを通して好調をキープし、そのままの勢いで優勝を成し遂げたのです。チームはこの日のために、今までずっとがんばってきました。でもこの瞬間を待ちわびていたのは私たちだけではなく、ファンのみなさんも同様でしょう。だからこの喜びも、きっとみなさんと共有できるものと信じています。バレンティーノもほとんどの時間帯でベスト・ポテンシャルを見せてくれましたが、最終的に一緒に表彰台に上れず残念です。彼もそのチームも全力でプッシュしましたが、終盤はタイヤの消耗もあり、6位は考え得る最高の結果だったと言っていいでしょう。この週末はふたりとも最高の強さを見せてくれました。1週間後のマレーシアGPがとても楽しみです」Mo...
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