4週間の夏季休暇が終わり、いよいよMotoGPのシーズン後半戦がスタート。Movistar Yamaha MotoGPは今週末、第10戦チェコGP出場のためサーキットへ戻って来る。マーベリック・ビニャーレスは第9戦終了時点でランキング2位につけ、トップを5ポイント差で追っている。4週間の休暇を家族や友人と過ごしてリフレッシュし、シーズン後半戦でトップへの返り咲きを目指す。チェコGPでは2013年にMoto3で2位を獲得し、MotoGPでは9位が最高位。
バレンティーノー・ロッシも、YZR-M1との再会を楽しみにしている。トップから10ポイント差のランキング4位につけており、後半戦での挽回が期待される。1996年にはチェコGPの125㏄クラスでグランプリ初優勝。1999年には250㏄クラスで、2001年には500㏄クラスでそれぞれ勝利をあげた。MotoGPクラスでは2003年、2005年、2008年、2009年に優勝し、2014年と2015年に3位、2016年に2位を獲得して合計14回、表彰台に上っている。ブルノで初めてモーターサイクル・レースが行われたのは1930年。それから35年後の1965年にグランプリが開催された。当初は周辺の村々や町の西部を走る13.94kmの公道コースで行われていたが、1980年代になってサーキットを新設。そして1987年、全長5.4 km、6つの左コーナーと8つの右コーナーから成るコースでFIMチェコGPが初開催された。美しい景観と雰囲気の良さに恵まれ、ライダーにもファンにも高く評価されている。マーベリック・ビニャーレス「夏休みは友達や家族と一緒に過ごし、存分に楽しむことができました。でも今はもう、早くYZR-M1に乗りたい気持ちでいっぱいなんです。シーズン後半戦は今まで以上に厳しい戦いになるので、そのなかでタイトルを目指すのなら、集中力を持ち続けることが大切です。ミスなどする余裕はありません。僕は休みの間もトレーニングを続け、チェコ、オーストリアの2連戦に備えてきました。どちらも大好きなコースなので、きっといい戦いができると信じています」バレンティーノー・ロッシ「休みの間は十分にリラックスできました。多くの時間を友達と一緒に過ごしたが、そのなかでも、できるだけ早くトレーニングを再開したことで、今は心身ともに絶好調です。このあとはいよいよM1のもとへ帰り、チームのみんなとともに仕事に取り組むのを楽しみにしています。チャンピオン争いの行方は依然として見えていないが、僕らとしては毎回、表彰台を目指してベストを尽くすだけです。ブルノは大好きなコースで、たくさんのいい思い出があります。今週も良いレースをするために、セッション初日から速さを追求していきたいです」マッシモ・メレガリ (チームディレクター)「4週間の休暇の間にしっかり休み、またサーキットへ戻るのをとても楽しみにしています。ライダーたちはこの間にもトレーニングをかかすことなく、シーズン後半戦に向けて準備を整えてきました。とくにこのあとは2週連続でレースが行われるため、体調管理が非常に重要です。ここまで実力伯仲の厳しい戦いが続いており、ランキングのトップ4までがわずか10ポイント差のなかにひしめく接近戦です。残りの9戦は一時も集中力を切らすことはできないし、今回も初日から100%の力で挑んでいかなければなりません。ブルノは雰囲気が素晴らしく、ファンにもライダーにも愛される象徴的なサーキットです。早く戦いの場に戻り、充電を終えて生まれ変わった新たな力を試したいです」
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