エキサイティングなレイアウトでファンを魅了するムジェロサーキットで行われたMotoGP イタリアGPの2日目は好天に恵まれ、各ライダーたちが激しいアタックを繰り広げた結果、予選ではコースレコードを更新。母国GPで気合いの入るアンドレア・イアノーネは、午前のFP3でセッション終了間際までトップタイムを記録。最後に他ライダーにトップを譲り渡すも、力強い走行でセッションを支配。
チームメイトのアレックス・リンスも前日から大きくジャンプアップし、FP3は9番手でトップ10入り。スペインGP以来、2戦ぶりにふたりのライダーが揃ってストレートQ2入りした。FP4ではリンスが高速の13コーナーで転倒を喫すも、マーシャルに連れられてピットに戻り、マシンを乗り換えて再びピットアウト。イアンノーネはここでも好調な走りを見せ続け、 1'47.548をマークし、トップでセッションを終了。決勝グリッドを決めるQ2では、どちらのライダーもフロントミディアム、リアソフトのタイヤでセッションを開始。イアノーネは最初のタイムアタックでコースレコードタイムとなる1'46.347を叩き出し、暫定ポールに。一方リンスは肩の痛みがありながらも、1'46.909で10番手タイムを記録。その後もタイムアタックを継続するも、ポジションアップは図れず、10番手でセッションを終了した。Q2終盤のタイムアタックはさらに激しいものとなり、トップが次々と入れ替わる中、最後はコースレコードタイムを更新され、イアンノーネはトップからわずか0.139秒差となり、決勝は4番手セカンドローからのスタートとなった。アンドレア・イアンノーネ「明日はトップグループが僅差のスリリングなレースになるだろうね。もちろん僕にも十分チャンスはあると思っているけど、トップスピードが少し遅い分、苦戦することも覚悟しているよ。予選はフロントローを獲得できる自信があったのだけど、1コーナーでミスしてしまったために、タイムロスしてしまった。でもペースは悪くないし、スタートを決めて、タイヤマネージメントをきっちりできれば、最後までプッシュできると思っているよ。レースは暑くて厳しいコンディションになるだろうから、体力も勝負の鍵になるだろうね。ラスト5周はかなりタフになると思うけど、母国GPはファンの皆が力を与えてくれるから、それをモチベーションに全力で頑張るのみさ。マシンも僕もかなり良い状態なのは間違いないから、しっかり結果に繋げたいね。」アレックス・リンス「高速コーナーで転倒したために右肩を痛めてしまい、予選では思うように力が出せなかった。痛みが続いているから、クリニカモービルでしっかり検査してもらい、必要な処置をしてもらって決勝に挑む予定だよ。転倒までは全て順調だっただけに、ちょっと悔しいね。新品タイヤを装着してピットアウトし、いつもと全く同じようにシケインに飛び込んだのだけど、急にフロントが切れ込んでどうすることもできなかった。どうしてあんな風に転倒したのか、正直自分自身も理解不能だよ。FP2で試した新しいシャーシのフィーリングの安定感が良くて、良い感じで走れていたんだけど、FP4で転倒してしまったために、予選でそれを使うことができなかったのが残念だったね。コーナーの進入にまだ少し課題が残っているけど、決勝では良いレースを見せられるように頑張るよ。」ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)「今日はまずまずの1日だったと思います。アンドレアはムジェロを得意としていますし、いつも力強いパフォーマンスを見せてくれるので、正直フロントローを逃してしまったのは残念ではありますが、決勝に期待したいと思っています。この週末、チームもアンドレアも良い仕事をしてくれていて、セッティングもかなりまとまっているので、明日は皆で決勝を楽しめるといいですね。アレックスも今朝のFP3で良い方向性が見つかり、FP4も順調に走行できていたのですが、転倒で少しリズムを崩してしまったようです。体の痛みもあって、予選は思うような結果を出せませんでしたが、昨日から今日にかけてかなりポジティブなステップアップができたので、明日の決勝はふたりのどちらにも期待しています。」
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