MotoGP アメリカズGP予選日は、チームスズキエクスターにとって過酷な1日となった。午前のFP3では、セッションを通してライダーの転倒が続出。スズキライダーのふたりも、リンスはセッションスタート直後に、イアンノーネは終盤にそれぞれ転倒を喫する。幸いイアンノーネは怪我もなく、昨日のフリー走行でマークしたタイムによってトップテン入りを果たしたものの、予選ではセッティングに苦しみ、11番手に留まる。
一方リンスは、転倒直後に左手首のダメージが確認されたために、オースチン市内の大学病院にて検査をした結果、左手首の関節および尺骨の骨折が認められ、明日の決勝は欠場となった。アンドレア・イアンノーネ「まさかアメリカでこんなに苦労するなんて思っていなかったよ。僕らのチームの本来の力がまだ十分に発揮できていないことが悔しいし、今の状況に多少不安もあるけど、今はまだベース作りの段階だと思って、前を向いていくしかないと思っている。明日の決勝に向けて最後の調整をし、決勝ではもっと良いパフォーマンスができるよう頑張るよ。昨日は今日ほど悪くなかったから、路面のコンディションが影響しているのかも知れないけど、いずれにしてもヨーロッパラウンドに向け、早く次のステップを踏まなくちゃね。」ダビデ・ブリビオ チームマネージャー「FP1開始後すぐにアレックスが転倒し、左手首にかなり酷い怪我を負ってしまい、本当に最悪な状況で始まった1日でした。アレックスの怪我の状況については、我々も医師や家族と連絡を取りながら、現状の確認を続けている最中です。QP2に進出し、上位を狙っていたアンドレアにも、今日は彼が本来いるべきポジションを与えてあげられなかったことが非常に悔やまれます。路面の状況は昨日とは明らかに違い、グリップが落ちたせいで多くのライダーが転倒したと思われますが、その影響で、アンドレアのセットアップが思うようにまとまりませんでした。セッション中色々試したことが、残念ながら今日はうまく結果につながりませんでしたが、明日の決勝でアンドレアが少しでもポジティブなフィーリングを持てるよう、できる限りの解決策を見つけたいと思っています。」
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