MotoGP 第10戦 インディアナポリスGPの決勝レースが10日、インディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われ、ポイントリーダーのマルク・マルケスが独走で優勝。開幕戦カタールGPから史上最年少の10連勝を達成して、スペインにグランプリ通算500勝、最高峰クラス通算100勝をもたらした。気温29度、路面温度46度のドライコンディションの中、ウォームアップ走行で今季34度目の1番時計を記録したポールポジションのマルク・マルケスは、1ラップ目で4番手に後退。
しかし、11ラップ目にトップに飛び出すと、ペースアップしてライバルたちを引き離し、1970年にジャコモ・アゴスチーニが記録した開幕からの10連勝に並び、1964年にマイク・ヘイルウッドが樹立した史上最年少の10連勝を更新した。3番グリッドのホルヘ・ロレンソは、1.803秒差の2位に入り、2戦連続4度目の表彰台を獲得してランク4位に浮上。5番グリッドのバレンティーノ・ロッシは、3位に入り、当地で初開催された2008年以来となる表彰台を獲得した。上位陣で唯一フロントタイヤにハードコンパウンドを選択した8番グリッドのダニ・ペドロサは4位。6番グリッドのポル・エスパルガロは5位。3度目のトップ5入りを果たし、公式予選2で今季12度目の転倒を喫した際に左手小指を負傷した9番グリッドのブラドリー・スミスは6位。序盤トップに飛び出した2番グリッドのアンドレア・ドビツィオーゾ、12番グリッドのカル・クラッチローが続いた。自己最高位となる11番グリッドからスタートしたスコット・レディングは、8位争いを展開して、オープンオプションの最高位となる9位を獲得。ウォームアップ走行で14番手だった18番グリッドの青山博一は、単独走行で第3戦アルゼンチンGP以来となる2度目の10位でフィニッシュした。次戦チェコGPは、ブルノ・サーキットで15日に開幕、17日に決勝レースが行われ、18日にはオフィシャルテストが予定されている。